大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

オープニングセレモニー

2010-08-15 | JOA (オリンピック関連)
夕刻よりシンガポールの中心部であるマリーナ湾の水上ステージで開会式が行われました。街中のいたるところに会場を案内するボランティアスタッフがおり、目立った混乱もなくスムーズに会場に入ることができました。思ったほどセキュリティーも厳しくないような・・・。






‘Blazing the Trail’と題した12のチャプターからなる式典がスタート。

シンガポールの歴史や文化の紹介をはじめ、貧困や飢餓、紛争など世界の最も差し迫った問題について関心を向ける内容であったり、それはまさにオリンピズムの精神であるわけだがそのメッセージの表現に多くの若者のパフォーマーが会場を盛り上げています。また、花火やレーザー光、高層ビル群からのサーチライトなどを駆使した演出は圧巻!
演出グッズは、会場に入場するときに配布されます。

式典では、『S.O.S』と題したプログラムの中で、昨今問題となっている自然の破壊、環境汚染、資源の枯渇など地球環境問題について考えさせられる映像が流れていたのも印象に残りました。





注目すべきはまず選手入場の形式。選手団がまとまって入場したので時間もかからずスムーズでした。その後、参加している国や地域を紹介する際に代表のNOCの旗手が一人ずつ入場した。


次に、恒例の選手宣誓について。通常、宣誓は選手の代表、そして審判団を代表する者がそれぞれ宣誓するのですが、今回は初めてコーチによる宣誓も加わりました。通常のオリンピック大会よりも低年齢化するユースオリンピック大会ではますます青少年への教育が重要であり、若者を指導する立場として影響力のある指導者がより一層しっかりしないといけないということなのでしょうか。

さて、12のチャプターが進行し最後にメインイベントの聖火点灯。この聖火は、7月にギリシャのオリンピアで採火された後、ベルリン、ダカール(セネガル)、メキシコシティ、オークランド(ニュージーランド)、ソウルを巡ってきました。実は、今回の聖火リレーは人々によるリレー形式ではなく、チャーター機で各都市に運ばれそれぞれの都市で歓迎の式典が催されたのみ。これは、2008年の北京オリンピック大会の際に聖火リレーの最中にたびたび妨害を受けたために、IOCは以降の聖火リレーについて国際ルートを廃止し、開催国限定のルートに変更を打ち出しているので実質これが最後の世界を巡る聖火リレーになってしまうのかもしれない。いよいよ会場の盛り上がりもピークを迎え、聖火が点灯され開会式の幕を閉じました。