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大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

10月27日 Day3 クロージングセレモニー

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
会議は北京五輪に向けての発表が多くを占めましたが、むしろ既にイベントを終えた関係者が大会前から大会後を通じて一体どのようなレガシーが残せたのか、これからイベントを控える側に情報を発信、共有していく必要性を感じました。むしろ五輪大会後にこういった会議があった方が良いのでは?と思いました。

五輪大会開催の7年前に北京が開催都市と決まり、準備が進められてきたものの、特に環境面においては不安の要素が拭い切れません。大気汚染に限った問題ではありませんが、このままではスポーツするには「空気がきれいな方がいい」、この前提が覆る大会になってしまう恐れがあります。

例えば、テニス界では女子の世界ランキング1位のエナン選手が大気汚染の懸念される北京五輪に出場しない可能性を示唆したというニュースが流れました。ニュースによると、ぜんそくが誘発されるのを不安視しているといいます。確かに、ぜんそく持ちの選手には心配な要素ですね・・・

お医者さんの中には大気汚染にさらされると慢性アレルギーに悩む可能性もあるとも言います。一体、選手はどうするのでしょうね・・・!?心配だ・・・

さてさて、会議も無事に終わりましたが、今後、東京は五輪誘致に向けて立候補申請のファイルをIOCに提出することになります。誘致の成功、失敗にかかわらず、その際には他の大会の反省点をしっかりと踏まえた上で、打ち上げ花火的なイベントではなく、長期間にわたり財産として残るインフラ整備に代表される有形なレガシーと、特に文化や教育など無形のレガシーとして具体的にどのようなものがあるのかという計画を東京から日本、そしてアジア、世界に向けて発信してもらうことを期待しています。

今日の夕飯は・・・

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
朝から英語、中国語の嵐で頭から湯気が・・・
今日は先生方と外出。日本オリンピック・アカデミー(JOA)の会員さんが北京五輪の放送センターで勤務をされており北京市内に在住。待ち合わせをし、お勧めの店に連れて行ってくれました。北京料理を堪能!美味、美味ぃ~~でした。

その後、店を変え日本人の方が経営しているスナック(?)へGo!!
ここも常連さんなんだとか。
ギターやベースの生伴奏で歌うカラオケを初体験。なんか、歌手になった感じ・・・(笑)

外は相変わらずガスっています・・・

国連環境計画(UNEP)の言い分・・・

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
北京五輪組織員会がこれまでの成果を発表する一方、UNEPの報告はしっかりと厳しく評価していました。北京の環境改善への成果が上がっていることは認めながらも、多くの課題を指摘しています。特に、予想を上回る成長のために大気汚染が加速し、対策には「遅れ」が目立つと指摘しました。

今年2~7月、独自に調査を実施したUNEPは、発表した北京市の環境調査報告書で「人体にとって危険の高い粒子状物質が世界保健機関(WHO)の定めた基準値の2倍以上になることもある」、「大気汚染は依然として市民生活の大きな懸念だ」と指摘。イメージ改善をねらう組織委員会の主張と食い違いました。
北京では昨年、大気汚染の主要因とされる浮遊粒子状物質(SPM)の平均濃度がWHOの基準値の8倍にも達していたといいます。

パネリスト

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
日本人の発表は3件。
JOCスポーツ環境委員会によるJOCの取り組みについて報告。JOCは、NOCの中でも先進的に活動をしていると言えるでしょう。大会でのゴミの分別、啓発ポスター展示、オフィスのISO取得という内容。

IOCのスポーツと環境委員会の委員であり、JOCの環境委員長であるミズノ株式会社会長の水野さんもスポーツ用品メーカー立場での社会的責任(CSR)を訴えました。

最後にグローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)の常任理事、岡田さんのプレゼン。UNEPと活動を共にするGSAの具体的な活動の発表が好評のようでした。 昨年、UENPとGSAの共催でスイス・ローザンヌにあるオリンピック・ミュージアムで開催されたG-ForSEの会議があったことで、関心を呼んでいるようでした。

北京五輪組織員会(BOCOG)の言い分・・・

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
2007年8月に北京中心部への自動車乗り入れを禁止したキャンペーンを行いました。偶数、奇数のナンバーで車の出入りを規制したのです。報告ではかなりの効果が表れたと言っていますが、「実際はどうなんだい!?」と国連環境計画(UNEP)から指摘がありました。

ちなみにすぐさま偽造プレートが出回ったそうです・・・

また、鉄鋼メーカーが空気のきれいな五輪に向けて生産減産をするとのこと。
ニュースでは、鉄鋼分野の中国大手メーカーが2008年8月の北京五輪期間中の大気汚染が懸念されていることから、「オリンピックを成功に導くため来年7月から9月まで生産をほぼ停止したい」と語り、通常の30%程度にまで減産するといいます。

さらに、北京市は98年以降、環境保護計画に招致段階の公約を200億元以上上回る1230億元(1兆8730億円)を投入したそうです。大気の質が国家基準を満たした日数も年々増加、大気の汚れの目安となる二酸化硫黄、一酸化炭素、二酸化窒素、粒子状物質は平均13.8%減少したと主張しています。それにしてもお金がかかりますね・・・(汗)

北京五輪組織員会(BOCOG)の言い分・・・

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
会議は主に北京五輪組織員会関係者による環境保護対策に関する成果の報告、「ここまで成果が出ていますよ~」と言ったようなものばかりでイメージ改善を狙う姿勢が垣間見られます。

来年の五輪開会式と閉会式を晴天の下で行おうと、壮大な実験に取り組んでいます。

な、なんと人工的に雨雲を消してしまおうというのです。会場に近付く雨雲に向かって化学物質入りのロケット弾を撃ち込んで、事前に雨を降らせたり、雨粒となる物質を消したりする仕組み。水不足解消のため続けてきた人工降雨の技術を応用しようとしています。 自然をねじ伏せてまで五輪を成功させようとする中国・・・その試みは晴天を造るだけではありません。 いま、最も力を入れているのは「きれいな空気」作りです。

2006ドイツワールドカップ組織員会

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
会議には、オリンピックファミリーだけではなく他のスポーツイベントの組織委員会も参加し、情報の共有を図っています。

2006ドイツワールドカップ組織員会もワールドカップのイベント後に一体環境面においてどのようなレガシーが残ったのかを報告しました。

イベントとしては成功だったと。
ドイツワールドカップでは、「グリーンゴール」と題した環境プロジェクトを展開したけれど問題とされるのは、「環境」についてドイツのプロチームには感化されたけれど、それが個人のアクションには広まらなかったことが反省点。みんなの意識が広まらなかったのだとか・・・

ちなみに「ゴミ」、「水」、「エネルギー」について、20%削減を目標にあげたもののわずかに届かず・・・クリアできたのは「交通」。目標を50%に掲げ、結果は70%達成!
コンビチケットといってチケットを持っている人は公共交通機関が無料で会場まで来ることができるシステム。これでマイカーでの来場が減ったとか。

10月26日 Day2 セッション

2007-10-31 | GSA (スポーツと環境)
2日目のセッションでは、パル・シュミットIOC環境委員長の司会でスタート。
各国のオリンピック委員会(NOC)をはじめ、国際競技団体(IF)、国連機関、NGO/NPOなどから約400名が会議に参加しているという報告がありました。

その後、BOCOG、IOC、トリノ組織委員会、バンクーバー(2010年)組織委員会、ロンドン(2012年)組織委員会の各プレゼンテーションに入り、環境への取り組みについて報告がありました。

オフィシャルディナー

2007-10-30 | GSA (スポーツと環境)
日本からの参加者は配布されたリストで見る限り25名。
普段、研究会でよく一緒させていただいている先生方とご一緒させてもらいました。
参加者は主に、JOCや東京都の五輪招致本部、新聞社、広告代理店etc.でした。
今回の会議で日本人のパネリストは3名。その中に、GSA常任理事も名を連ねているのです。

オープニングセレモニー ~ J.ロゲIOC会長 ~

2007-10-30 | GSA (スポーツと環境)
巷で環境面から来年の大会を危ぶむ話しが起こっていますが、IOC会長のJ.ロゲ氏は環境への対策行動、北京での環境問題を懸念し、大会プログラムの組み直しの必要性も示唆したほどです。

なお、IOCは依然大気汚染を懸念し、選手の健康に危険を及ぼす可能性がある場合は競技日程の変更などを検討する考えを明らかにしており、この問題が北京五輪の足かせになっています。

オープニングセレモニー

2007-10-30 | GSA (スポーツと環境)
オープニングセレモニーでは、スポーツと環境の接点についての説明や、環境への取り組みを促すための実践的な行動を要請するスピーチがありました。
皆が近年世界中で見られる環境変化への警鐘ならし、「計画から行動をそしてそれを習慣にしていく時だ~っ!」とスピーチ。スポーツイベントや施設、用品、そしてスポーツ活動参加者などスポーツ界におけるすべての関係者の社会的責任だと訴えていました。