アナフィラキシー、エピペン、よく聞きますが、ざっくりどんなものなの?
かんたんにまとめ。
以下自分用メモ。
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■アナフィラキシー
①抗原(アレルゲン)に対する防御反応フィラキシス(phylaxis)のうち、有害な反応をするものをana(反対)をつけてアナフィラキシー(anaphylaxis)と呼ぶ。
②アナフィラキシーの典型的な症状としては、じんま疹、紅斑、呼吸困難、めまい、腹痛、下痢、意識障害など。恐ろしいのは、喉頭浮腫(はれ)による気道閉塞、不整脈やショック(血圧低下)であり、死に至ることもある。
③アナフィラキシーを引き起こす原因には、食べ物、虫さされ、薬物(抗生物質、解熱鎮痛薬、造影剤など)、天然ゴムなどが挙げられる。その他に、運動や寒冷、日光といった刺激によってもアナフィラキシーを生じることがある。
④食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品として、食品衛生法により7品目が特定原材料として表示が義務づけられている。【卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツ、えび、かに】
また、18品目が可能な限り表示するよう推奨されている。
【あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、バナナ】
一般に食物アレルギーは乳幼児で発症することが多く、その後、年齢とともに減少していく。
⑤虫さされによるアナフィラキシーの代表はハチ。(スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ)、薬によるものは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、検査に用いられる造影剤。ゴム手袋や風船など天然ゴムの原材料に含まれるラテックスというたんぱく質もアナフィラキシーの原因となる。
■エピペン
①ハチ毒、食物及び薬物等に起因するアナフィラキシーの既往のある人などには、注射針一体型の注射器にアドレナリンがあらかじめ充填されたキット製剤「エピペン」の処方が考慮される。
②アドレナリンは人の副腎で作られるホルモンで、心臓の働きを強め末梢の血管を縮めることで血圧を上昇させる作用、気管支を拡張する作用、粘膜の浮腫を改善する作用、アナフィラキシー症状の誘因となる体内からの化学物質放出を抑制する作用がある。アドレナリン投与は即効性、有効性があり最も優先すべき治療法である。
③エピペン1管中2mLの薬液が封入されているが、投与されるのは約0.3mLである。残量をみて投与しなかったと誤解しないよう注意が必要。
④一度注射すると、再度注射しても薬液が放出しない仕組みで残液があっても二度注射することはできない。注射部位は、大腿部(太もも)の前外側、緊急時には衣服の上からでも注射可能。
投与のタイミングは、初期症状が発現しショック症状が発現する前の時点、も過去にアナフィラキシーを起こしたアレルゲンを誤って摂取し、明らかな異常症状を感じた時点とされる。
⑤エピペンは、アナフィラキシーを発現した患者が直ちに医療機関を受けることができない状況下で症状が進行した場合に、緊急避難として使用する薬であり、決して医療機関での治療に代わり得るものではない。そのため、エピペン使用後に症状が回復したとしても必ず医療機関を受診し、適切な治療を受ける必要がある。
⑥学校においては、教職員は児童・生徒のアレルギー歴や医師処方薬を把握しておく必要があり、医師が処方する薬の中には、アドレナリン自己注射製剤が含まれることを知っておくべき。医師が記載した指示書(投与のタイミング、注意点、副作用など)や保管(自己管理あるいは保健室での管理など)について確認しておくことが求められる。また、児童・生徒自身がアドレナリン自己注射製剤を携帯する場合は、他の児童・生徒が誤って使用し怪我や副作用が生じることのないように注意する。
かんたんにまとめ。
以下自分用メモ。
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■アナフィラキシー
①抗原(アレルゲン)に対する防御反応フィラキシス(phylaxis)のうち、有害な反応をするものをana(反対)をつけてアナフィラキシー(anaphylaxis)と呼ぶ。
②アナフィラキシーの典型的な症状としては、じんま疹、紅斑、呼吸困難、めまい、腹痛、下痢、意識障害など。恐ろしいのは、喉頭浮腫(はれ)による気道閉塞、不整脈やショック(血圧低下)であり、死に至ることもある。
③アナフィラキシーを引き起こす原因には、食べ物、虫さされ、薬物(抗生物質、解熱鎮痛薬、造影剤など)、天然ゴムなどが挙げられる。その他に、運動や寒冷、日光といった刺激によってもアナフィラキシーを生じることがある。
④食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品として、食品衛生法により7品目が特定原材料として表示が義務づけられている。【卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツ、えび、かに】
また、18品目が可能な限り表示するよう推奨されている。
【あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、バナナ】
一般に食物アレルギーは乳幼児で発症することが多く、その後、年齢とともに減少していく。
⑤虫さされによるアナフィラキシーの代表はハチ。(スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ)、薬によるものは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、検査に用いられる造影剤。ゴム手袋や風船など天然ゴムの原材料に含まれるラテックスというたんぱく質もアナフィラキシーの原因となる。
■エピペン
①ハチ毒、食物及び薬物等に起因するアナフィラキシーの既往のある人などには、注射針一体型の注射器にアドレナリンがあらかじめ充填されたキット製剤「エピペン」の処方が考慮される。
②アドレナリンは人の副腎で作られるホルモンで、心臓の働きを強め末梢の血管を縮めることで血圧を上昇させる作用、気管支を拡張する作用、粘膜の浮腫を改善する作用、アナフィラキシー症状の誘因となる体内からの化学物質放出を抑制する作用がある。アドレナリン投与は即効性、有効性があり最も優先すべき治療法である。
③エピペン1管中2mLの薬液が封入されているが、投与されるのは約0.3mLである。残量をみて投与しなかったと誤解しないよう注意が必要。
④一度注射すると、再度注射しても薬液が放出しない仕組みで残液があっても二度注射することはできない。注射部位は、大腿部(太もも)の前外側、緊急時には衣服の上からでも注射可能。
投与のタイミングは、初期症状が発現しショック症状が発現する前の時点、も過去にアナフィラキシーを起こしたアレルゲンを誤って摂取し、明らかな異常症状を感じた時点とされる。
⑤エピペンは、アナフィラキシーを発現した患者が直ちに医療機関を受けることができない状況下で症状が進行した場合に、緊急避難として使用する薬であり、決して医療機関での治療に代わり得るものではない。そのため、エピペン使用後に症状が回復したとしても必ず医療機関を受診し、適切な治療を受ける必要がある。
⑥学校においては、教職員は児童・生徒のアレルギー歴や医師処方薬を把握しておく必要があり、医師が処方する薬の中には、アドレナリン自己注射製剤が含まれることを知っておくべき。医師が記載した指示書(投与のタイミング、注意点、副作用など)や保管(自己管理あるいは保健室での管理など)について確認しておくことが求められる。また、児童・生徒自身がアドレナリン自己注射製剤を携帯する場合は、他の児童・生徒が誤って使用し怪我や副作用が生じることのないように注意する。
それに、保育所や学校の子どもに対して、いつも念頭におかねばならないし、大変なことです。繰り返し勉強しておかねばなりませんね。