今朝の北海道新聞に掲載されていたJR北海道の2023年度線区別収支。
札幌圏4区間が改善したものの、存続を前提に見直しを進める8区間(通称・黄色線区)は赤字幅が拡大。
利用客回復の動きが弱い上、燃料や資材の高騰。
黄色線区だけで148億4500万円の赤字とは。
路線維持への先行きは暗い。
個人的感想
①全区間で赤字。ドル箱路線と言われる札幌・新千歳間、小樽・札幌間も札幌圏4区間として一括りで発表すれば赤字なのだな。
②黄色線区の宗谷線(名寄〜稚内)、根室線(釧路〜根室)の輸送密度200人台は、改めて数字をみるとつらいなあ。
(ちなみに品川~田端 720,374人。国鉄時代に廃線してバスに転換する基準=4000人)
③赤字額が前年度より60億8400万円縮小したとはいえ、営業損益が全区間合計で598億7600万円の赤字とは、あまりにも巨額だ。
④北海道新幹線も新青森〜新函館北斗だけで116億円の赤字とは驚き。札幌までつながると、どうなるのだろう。
⑤輸送密度を眺めていると、北海道の人口構造がいかに札幌圏に一極集中しているかを思い知らされる。
総括
赤字額は縮小したものの、JR北海道の経営は依然として厳しい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます