淡路島から玉ねぎが送られてきた。
電子レンジで5分加熱し、シンプルにポン酢と鰹節とで食べてみる。
ほう、聞きしに勝る甘さ。
これはうまい。
ハマっちゃう。
玉ねぎを食べると血液がサラサラになるというイメージが強く残っているせいもあって、反射的に「玉ねぎ」=「健康に良い」という思考になっている。
玉ねぎを食べるとそれだけで自分が健康志向の人になった気がするから不思議だ。
玉ねぎといえばいつも思い出す話。
大学1年のとき、ラグビー部4年の先輩の下宿にお邪魔した。
「腹減ってるだろう、飯作ってやるから食べていけ」
先輩はそう言って米を研ぎごはんを炊いた。
ラグビーの話をしながらしばらくいると、ごはんが炊けた。
先輩はおもむろにフライパンを取り出した。
さらに、台所の脇においてあった見たことない大きさの土嚢袋。
ぎつしりと玉ねぎの詰まった袋の中から2つを取り出した。
「玉ねぎ丼だ、うまいぞ」
調理法は至ってシンプル。
玉ねぎをザクッと刻み、プライパンで炒めて、丼に盛ったごはんの上にのせ、醤油をぶっかけて食べる。
腹が減っていたから貪るように食べた。
「先輩、いつもっすか」
「いつもだ」
先輩の後ろにある土嚢袋はさらに大きく感じた。
いつもだ、とサラッと言ってのけた先輩は、世界に名立たる大企業に入り、海外勤務が長い。
どんな国に行っても、玉ねぎ丼を食べながら、逞しく暮らしているはずだ。
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