小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

世の中捨てたもんじゃない!

2016-01-06 05:24:36 | インポート
2年前の春先の話。

娘たちとその友だち5人を引き連れて小樽市内をドライブした日曜日の午後のできごと。
みんなで鬼ごっことか競走とかしようと手宮にある陸上競技場に登ってみたのですが、まだたくさんの雪が残っていてあえなく断念。
別のところに遊びに行こうと手宮公園内の道路を下りていくと、下から対向車が上ってきました。
黒いトラックのような大きなボディのゴツいアメ車。
怖そうなお兄さんがハンドルを握り、ど派手な茶髪のお姉さんが助手席に座っているように見えました。
ただでさえ道幅の狭い道路に、よりによってこんな大きな対向車とは。

「ぶつけたら大変だぞ。」

そんな思いが余計にハンドルを切らせたのでしょうか、車を左ギリギリに寄せようとした瞬間、
「ガッコッ!」
大きな音を立ててタイヤが側溝に落ちました。
大きなアメ車のお兄さんがこちらに視線を向けながらゆっくりと通り過ぎていくのが見えました。

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「いや、マイッタなー」

子供たちと一緒に車を降りてみると、前タイヤが見事に、完璧に側溝にハマっています。

「ちょっと危ないから離れてて」

子どもたちに注意を促し、脱出を試みようとアクセルをふかすのですが、前にも後ろにも車はビクとも動きません。


しばらく途方にくれていると、その様子を見た通りがかりのおじさんとそのご家族が、
「これ使えないだろうか」
とたくさんの砂袋を車に積んで持ってきてくれました。

さらに、なんと、さっきの黒いアメ車のお兄さんとお姉さんが戻ってきてくれたのです。
「僕らのせいで落ちたから」そんな優しい言葉と一緒に、大きな枕木のような材木を抱えて。
「使えそうなものをあちこち探してもなかなか見つからなくて、家まで戻ったので時間が掛かっちゃって。」

その時点でちょっとウルっときました。

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側溝に落ちたタイヤの下に砂袋を敷き詰め、材木を側溝に噛ませ、よし準備OK。

みんなが力を合わせて「せーの!」と力一杯押してくれた車は、アクセルを踏み込むとゆっくりと動き出しついに脱出に成功しました。

「わー出たー!」

子供たちもみんな大喜び。
みなさんには丁寧にお礼を申し上げその場をあとにしました。

帰る道すがら、

「車にちょっと傷がついたのは災難だったけれど、今パパはそれ以上に大きなもの得たような気分でいるんだよ。」

そう話すと、バックミラー越しに大きく頷く子供たちの姿が写りました。

世の中捨てたもんじゃない!





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