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おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

CD:古今亭右朝2

2013-11-07 | 日常
今日は午後から天気が回復するという予報でしたが、雨はやんだものの1日中寒かったですね。。。

さて本日ご紹介するのは、噺家(故)古今亭右朝さんのCD
キントトレコードから待望の第2巻が出ました。
 1巻は二つ目(志ん八)時代の音源を集めたもの。今回は真打昇進した前後のものです。

実はこの右朝さんにはその昔随分お世話になりました。
具体的に言うと、ご自宅に遊びに行って、ご飯をご馳走になって泊めてもらっていた。と行った感じ(^^)
と言っても落語家を目指していたわけではありませんので、別に稽古はつけてもらってません。

というとますますなんだか分からなくなると思いますので、簡単に説明しますと、
奥様が箏の奏者で、一緒に演奏していただいたことがあります。その練習に行っていたのは多いかな。
あとは右朝さんの恒例の独演会では前座をやらせてもらったことがあります。勿論何れものこぎりです。

この右朝さんは、とにかく落語が上手かった。
CDのライナーに書かれていますが(それ見て思い出した)、それまで真打試験制度というのがあって、実は落選してしまいました。
しかしそれに対して落語ファンは憤り、席亭が疑問を呈し、結果再試験することなく真打昇進決定、更には制度そのものも崩壊し、これを機に撤廃されたのでした。
というところからも推測できるように、とにかく上手かった。。。

私をはじめ、テレビ中心の人には馴染みのない名前かもしれませんが、ラジオによく出ていたということですので、ラジオファンにはお馴染みかもしれませんね。

言葉がとても明瞭で聞き取りやすい上に抑揚が豊かで場面がスーッと浮かんできます。
(故)三平や昇太とは真逆で、研鑽を重ね緻密に練り上げたというような高座をします。三平さんや昇太さんもライブ感があってあれはあれで好きですけどね。

晩年は人情話が中心になっていったようで、ゲラゲラ笑うというのとはちょっと路線が離れてしまったようですが・・・
とはいえ、私がお付き合いさせていただいていた頃は十分晩年でしたが、一緒のときはゲラゲラ笑える話をしてました。古典落語です。

ゆくゆくは名人間違いなしといわれ、私もそう思っていたので、その折には「知り合いだぜー」とミーハーに自慢したかったのですが、享年52歳。早すぎる最後でした。

そして今年で早いもので十三回忌です。ホント早いな~・・・

2枚組みで真打披露初日口上のほか五編入って、税込3570円。

ミュージックテイトなと、CDショップやアマゾンからも購入できます。

是非手にとってじっくり聴いて頂きたい1枚です。

私はこの中に入っている「妾馬」が好きです。(^^)