11日、日テレの「世界一受けたい授業」という番組で特別授業の先生として
伊勢崎賢さんという方が行っている活動を
「紛争請負人が見た!戦地の現実 戦争を話し合いで解決する方法!」というテーマで、国際的な紛争地域で武装解除の交渉に当たるなどの、紛争請負人としての活動を放送していました。
これこそ、日本が目指す道だと思っており、興味深く見ました。
以下、その伊勢崎さん履歴・内容です(日テレの同番組のHPを参照しました)。
伊勢崎賢さんは、1957年生まれの下記のような経歴の方で、現在は東京外語 大学地域文化権強化平和構築・紛争予防学講座教授、という肩書きの方です。
1986年早稲田大学大学院理工学研究科都市計画先行修了後、
1999年7月~2000年2月 国際連合平和維持局ニューヨーク本部主催DDR特別運営委員会
日本政府代表2000年3月~2001年5月 - 国連東チモール暫定統治機構上級民政官
2003年2月~2005年7月 - 日本主導で行われたアフガニスタンDDRを指揮し
2006年4月~現在 - 東京外国語大学地域文化研究科平和構築・紛争予防学講座教授
NGO・国際連合職員として世界各地の紛争現地での紛争処理などに当たった実務家としての経験を持っている「紛争屋」と紹介されています。
今日の授業では、以下のような質問・回答がなされていました
Q:外国人がいきなり武装解除の交渉を始めて、聞く耳を持たれますか?
A:紛争などに利害関係のない日本から来た外国人が交渉する事で、逆にうまくい くものなのです。
また、対立する二つの勢力に嘘をついて交渉しても信用を失ってしまいます ので、勇気を持って「ダメだ!」と言う事を積み重ねていき、少しずつ武装解 除を進めていきます
Q:武装解除を上手くすすめるには?
アフガニスタンでの武装解除を上手くすすめる事ができたのは、日本人だった からとしか考えられない。 そして、その理由としては
① アフガニスタンはソ連から侵攻を受けた経験がありロシアのことも良く思 っておらず、ロシアをやっつけた小国(日露戦争)であること ② 原爆投下の被害を受けた唯一の国で、戦後復興を遂げた国であること
が大きいのではないか
とのことでしたす。
そこで、国連からの依頼で、内戦の続くシエラレオネの武装解除を行ったということです。
『シエラレオネの内戦の特徴は、子供の兵士が大量につくられたという事です。子供というのは、一旦人を殺すきっかけを作ってやると、大人の兵士よりも無慈悲に人を殺す殺人マシーンになってしまいます。非常に残念な事実ですが、子供というのは最終兵器だと言われています。』との説明でした。
また、子供たちは、兵士に拉致されて洗脳されてしまうという事もあるんですが、ほとんどはファッション性に惹かれて兵士になります。暴力というのは、語弊があるかもしれませんが、ある意味でセクシーに写ってしまいます。破壊のイメージ、世の中への反発、「こんな世の中ぶっ壊してやる!」というメッセージは、若者に響きやすく、特に何もする事のない若者たちは、そこにハマっていってしまう、ということでした。
たしかに、することが無くて、ずっと暇であったり、仕事に恵まれなかったりすると、「ぶっ壊してやる」という気持は分かる気がします。
またこういったところでは、年功序列ではなくより残虐な事をした者の位が上がっていく。その競争がエスカレートしていき、どんどん残虐な事を重ねていくということでした。
何という非人間的は、人の心を無惨に殺していくシステムでしょうか。
この紛争も最初は、悪い政権を倒すための革命のはずでした。それがだんだん疲れてきて当初の目的が分からなくなってしまったのです。
Q:シエラレオネの武装解除で反政府組織に提示した条件とはどのような内容だっ たのですか?
提示した条件とは、反政府組織の首謀者を戦争犯罪に問わないという事と、副大統領のポストを与える事です。
このような経験に対しての、伊勢崎さんの意見として
「罪を裁くことが正義だとするのか、戦争をやめさせる事を優先するのか、これはギリギリの選択です。これからの戦争では、日本の敗戦時のような無条件降伏というのはあり得ないでしょう。戦争の終結というのは、必ずある程度の妥協が伴います。
シエラレオネの場合は、100%反政府組織側に政府が妥協したという形でした。戦争の被害者の家族たちに恨みは残ってしまったと思いますが、現在は平和な状態になっています。」
また、
戦争の予防についても触れて
「戦争というのは、世論の後押しが無いとできません。過去の戦争では全て、国威を高揚させるために広告が利用されてきました。
それに対して、逆に戦争を起こさないための広告というのも考えられています。
戦争という、儲かる業界ができてしまっているので、反対に平和という産業を作らなければなりません。
普通の商売も平和でなければできないものですから、平和に投資する文化というものを作っていきたいと思っています。」
といわれました。
平和は生活のインフラとしての機能も果たすことを指摘されたのだと思いました。
紛争が起こった時に、それを平和に導くには、まずどちらかが譲歩をしなければならない、我慢をしなければならないが、その後それを凌駕する平和という成果と、評価がもたらされるということを感じました。
非常に意義の大きな活動を日本人が、日本人であるゆえに行える。それは第三者であるということ(アメリカとのこれ以上の癒着はこの第三者性を失わせます)、そして日本の持っている憲法が平和を標榜していると世界から評価されていることも大きいのではないかと思いました。
伊勢崎賢さんという方が行っている活動を
「紛争請負人が見た!戦地の現実 戦争を話し合いで解決する方法!」というテーマで、国際的な紛争地域で武装解除の交渉に当たるなどの、紛争請負人としての活動を放送していました。
これこそ、日本が目指す道だと思っており、興味深く見ました。
以下、その伊勢崎さん履歴・内容です(日テレの同番組のHPを参照しました)。
伊勢崎賢さんは、1957年生まれの下記のような経歴の方で、現在は東京外語 大学地域文化権強化平和構築・紛争予防学講座教授、という肩書きの方です。
1986年早稲田大学大学院理工学研究科都市計画先行修了後、
1999年7月~2000年2月 国際連合平和維持局ニューヨーク本部主催DDR特別運営委員会
日本政府代表2000年3月~2001年5月 - 国連東チモール暫定統治機構上級民政官
2003年2月~2005年7月 - 日本主導で行われたアフガニスタンDDRを指揮し
2006年4月~現在 - 東京外国語大学地域文化研究科平和構築・紛争予防学講座教授
NGO・国際連合職員として世界各地の紛争現地での紛争処理などに当たった実務家としての経験を持っている「紛争屋」と紹介されています。
今日の授業では、以下のような質問・回答がなされていました
Q:外国人がいきなり武装解除の交渉を始めて、聞く耳を持たれますか?
A:紛争などに利害関係のない日本から来た外国人が交渉する事で、逆にうまくい くものなのです。
また、対立する二つの勢力に嘘をついて交渉しても信用を失ってしまいます ので、勇気を持って「ダメだ!」と言う事を積み重ねていき、少しずつ武装解 除を進めていきます
Q:武装解除を上手くすすめるには?
アフガニスタンでの武装解除を上手くすすめる事ができたのは、日本人だった からとしか考えられない。 そして、その理由としては
① アフガニスタンはソ連から侵攻を受けた経験がありロシアのことも良く思 っておらず、ロシアをやっつけた小国(日露戦争)であること ② 原爆投下の被害を受けた唯一の国で、戦後復興を遂げた国であること
が大きいのではないか
とのことでしたす。
そこで、国連からの依頼で、内戦の続くシエラレオネの武装解除を行ったということです。
『シエラレオネの内戦の特徴は、子供の兵士が大量につくられたという事です。子供というのは、一旦人を殺すきっかけを作ってやると、大人の兵士よりも無慈悲に人を殺す殺人マシーンになってしまいます。非常に残念な事実ですが、子供というのは最終兵器だと言われています。』との説明でした。
また、子供たちは、兵士に拉致されて洗脳されてしまうという事もあるんですが、ほとんどはファッション性に惹かれて兵士になります。暴力というのは、語弊があるかもしれませんが、ある意味でセクシーに写ってしまいます。破壊のイメージ、世の中への反発、「こんな世の中ぶっ壊してやる!」というメッセージは、若者に響きやすく、特に何もする事のない若者たちは、そこにハマっていってしまう、ということでした。
たしかに、することが無くて、ずっと暇であったり、仕事に恵まれなかったりすると、「ぶっ壊してやる」という気持は分かる気がします。
またこういったところでは、年功序列ではなくより残虐な事をした者の位が上がっていく。その競争がエスカレートしていき、どんどん残虐な事を重ねていくということでした。
何という非人間的は、人の心を無惨に殺していくシステムでしょうか。
この紛争も最初は、悪い政権を倒すための革命のはずでした。それがだんだん疲れてきて当初の目的が分からなくなってしまったのです。
Q:シエラレオネの武装解除で反政府組織に提示した条件とはどのような内容だっ たのですか?
提示した条件とは、反政府組織の首謀者を戦争犯罪に問わないという事と、副大統領のポストを与える事です。
このような経験に対しての、伊勢崎さんの意見として
「罪を裁くことが正義だとするのか、戦争をやめさせる事を優先するのか、これはギリギリの選択です。これからの戦争では、日本の敗戦時のような無条件降伏というのはあり得ないでしょう。戦争の終結というのは、必ずある程度の妥協が伴います。
シエラレオネの場合は、100%反政府組織側に政府が妥協したという形でした。戦争の被害者の家族たちに恨みは残ってしまったと思いますが、現在は平和な状態になっています。」
また、
戦争の予防についても触れて
「戦争というのは、世論の後押しが無いとできません。過去の戦争では全て、国威を高揚させるために広告が利用されてきました。
それに対して、逆に戦争を起こさないための広告というのも考えられています。
戦争という、儲かる業界ができてしまっているので、反対に平和という産業を作らなければなりません。
普通の商売も平和でなければできないものですから、平和に投資する文化というものを作っていきたいと思っています。」
といわれました。
平和は生活のインフラとしての機能も果たすことを指摘されたのだと思いました。
紛争が起こった時に、それを平和に導くには、まずどちらかが譲歩をしなければならない、我慢をしなければならないが、その後それを凌駕する平和という成果と、評価がもたらされるということを感じました。
非常に意義の大きな活動を日本人が、日本人であるゆえに行える。それは第三者であるということ(アメリカとのこれ以上の癒着はこの第三者性を失わせます)、そして日本の持っている憲法が平和を標榜していると世界から評価されていることも大きいのではないかと思いました。
全然関係ありませんが、明日以降の株価も少し心配ですね。(そういう仕事ではありませんが。)
伊勢崎氏の話しをもっと詳しく知りたいというのなら、氏の書いた『武装解除』という本を読むことをお勧めします。そちらにはもっと、また生々しくそのときの事が書かれています。番組は私も観ましたが、そちらよりも内容は濃いです。
で、紛争の平和的解決に限らず、あらゆる政策にはメリットとデメリット、コストとベネフィットがあります。ある政策を採用する以前に、これらの要素を慎重かつ深く検討しておく必要があります。
実効がどれだけ上がっているかどうか分からないDDRを国の政策として採用するとして、それに邪魔だという理由で米国との安全保障上の距離を置けば、即我が国の平和の基盤である日米同盟にヒビを生じさせます。DDRによって得られる国益と、日米安保の維持・向上によって得られる国益を慎重に比較考量してから、DDRを「日本の目指す道」に選んでも遅くはありません。
「武装解除-紛争屋が見た世界」
(講談社現代新書)
伊勢崎 賢治 (著)
ですね。
現実に実践している方の言葉にあたってみて、宇宙戦士さんの言われることも頭に置きながら読んでみたいと思います。
武装している山賊のような相手に、時には銃口を向けられるような威しを受け、下手したら命も落としかねない重大な仕事を、丸腰(非武装)でやるというのですから、これほど凄く誇りをもてる国際貢献はありません。戦争するよりずっと勇気がいることです。
私はそこに、憲法9条に込められた魂を感じます。
なるほどそれは素晴らしい思想だ。
で、それっていつ??
そんな杉浦女史に最高の言葉を贈ります。
「百年河清をまつ」
?
この法改正は、日本人男性が認知すれば、簡単に外国人でも日本国籍を取得で
きるという法律です。しかも、書類審査のみで、DNA鑑定もなし、ホームレス
にお金を渡して認知させるなどといったことも可能です。海外からでも取得可能
だそうです。
私は、この改正の可決を聞いて、とても恐ろしくなりました。私の暮らす日本
の治安が一気に悪くなるだろうと予想しています。
ばかばかしいことを書いていると思われるかもしれませんが、一度「国籍法改
正」について調べていただけないでしょうか?その上で馬鹿らしいと思われるので
あれば仕方がないと思いますが、回りの人間が誰も知らないでこのような法改正
が行われたことも少なくとも、周囲の人間に知っていただきたいと思います。
突然のメールでの長文、失礼いたしました。お返事がいただけたら幸いです。