・佐藤正久氏 月刊ＷＩＬＬ１１月号で公開質問状について話す

８月１６日に「駆けつけ警護」に関して市民・弁護士有志で公開質問状を送った現参議院議員佐藤正久氏（元イラク先遣隊長）が、質問差出人には答えることなく、
月刊ＷＩＬＬという雑誌の11月号に「テロ特措法延長否決で　日本は世界の孤児になる」という記事のなかで、この質問状に触れています。

冒頭から
「まずは杉浦ひとみ弁護士らから公開質問状を受けた「駆けつけ警護」についての私の発言からお話ししたいと思います。・・・・」
と始めていますが
ただ、議論のすり替えがあって、
「もっとも大きく取りざたされている「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれる」という発言ですが・・・」について、と説明をしています。

質問状では、「喜んで裁かれる・・・」は確信犯だった、という根拠として触れてはいますが、大きく取り上げたのはその点ではなく正当防衛を装う、という点の問題性でした。

しかしながら「あえて巻き込まれる」「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。」といった発言については、直接触れてありません。

また、この記事の中で
「極端に言えば、例え日本の首相が目の前でテロ組織に拉致されても、管理下にはいるまでは、法的には守れないのが現状です。」
と書かれているのですが、
これは誤りで、自衛隊の権限云々するまでもなく、刑法が認める正当防衛として防衛することができます。


刑法第３６条（正当防衛）
１　急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。

２　防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。