都議介入「不当な支配」との判決が昨日東京地裁で出されました。
2003年7月に、都議会議員3名が都内の七生(ななお)養護学校(現・七生特別支援学校)の性教育を視察し、性教育について教師等を誹謗し、恫喝ともいえるような言動で威圧。血のにじむ思いで教師等が編み出した、知的障がいのある子どもたちの生活に密着した性に関する教育教材などを没収していったものです。この際に都教委区委員会や校長ら教育現場を守るべき立場にあるものが、むしろこの不当な介入に加担したものです。
事件直後から相談を受け、東京弁護士会の人権救済申立をし、東京弁護士会が違法行為として勧告意見を出したました。
にもかかわらず、都議等や都はまったくその判断を受け入れず、没収された教材も返還されませんでした。そこで2005年東京地方裁判所に提訴した事件でした。人権救済の申立のときには5人の弁護士で代理人を務めたこの事件は、裁判を提起してから若手の弁護士がどんどん加入しました。原告教師等、弁護団のほか、本当に多くの支援者のかたたちと力を合わせての裁判となりました。
七生での性教育の実践が、教育として尊重すべきものという価値判断がされたこと、この介入を「不当」と認められたことも当然うれしかったのですが、不当なものを不当と判断する裁判官が健在であることには、司法に光を見た思いです。
新聞からの引用部分は削除しました
2003年7月に、都議会議員3名が都内の七生(ななお)養護学校(現・七生特別支援学校)の性教育を視察し、性教育について教師等を誹謗し、恫喝ともいえるような言動で威圧。血のにじむ思いで教師等が編み出した、知的障がいのある子どもたちの生活に密着した性に関する教育教材などを没収していったものです。この際に都教委区委員会や校長ら教育現場を守るべき立場にあるものが、むしろこの不当な介入に加担したものです。
事件直後から相談を受け、東京弁護士会の人権救済申立をし、東京弁護士会が違法行為として勧告意見を出したました。
にもかかわらず、都議等や都はまったくその判断を受け入れず、没収された教材も返還されませんでした。そこで2005年東京地方裁判所に提訴した事件でした。人権救済の申立のときには5人の弁護士で代理人を務めたこの事件は、裁判を提起してから若手の弁護士がどんどん加入しました。原告教師等、弁護団のほか、本当に多くの支援者のかたたちと力を合わせての裁判となりました。
七生での性教育の実践が、教育として尊重すべきものという価値判断がされたこと、この介入を「不当」と認められたことも当然うれしかったのですが、不当なものを不当と判断する裁判官が健在であることには、司法に光を見た思いです。
新聞からの引用部分は削除しました
調べてみたら、七生養護学校のことでkenさんと討論したのは2007年8月のことでした。う~ん、去年ぐらいだったかなぁと思っていたのに。まさに光陰矢の如し。(笑
あれから何冊か関係の本・記事を読みましたが、七生養護で行われた性教育については「不適切」とする考えは変わりません。
今回、都議の方々の行動はかなり強権的なところがあり、そこが「不当な支配」と判断されたのでしょう。
従来型ではない先進的な取り組みは、常に周囲との軋轢を生むもの。行政・都教委の方には「議員さんの言うことは聞いておこう」とかいう事なかれ主義で問題を処理するのではなく、むしろ積極的に論議の輪を広げていくよう心がけてほしいと思います。
>行政側の行為がどこまで許されるのかは教科書検定訴訟や卒業式での日の丸掲揚・君が代斉唱をめぐる訴訟などで繰り返し争われてきた。
「東京新聞」とありますが、この記事は朝日新聞ですね。
まあどっちにしても、教育現場に特定の政治思想を持ち込む教師を、法に則って処罰するのは正当な行為です。
一審とはいえ、裁判所の判決です。行政が裁判所を軽視する態度をとることは、世の中の規範意識を低くしてしまうのではないでしょうか。
日本は三権分立であり、三審制度もあります。
判決を不服として控訴することは「無視」とは言えませんし、世の中の規範意識を低めるとはとても思えません。
敗訴したことに腹を立て、「不当判決」と垂れ幕を出す事の方がよほど規範意識を低めると思いますね。
教師のやりたい放題を防ぐためには、「不当な支配」云々の文言は削る必要があります。
誰からも批判も監督もされず、責任も取らない役人は、必然的に堕落します。教師も役人です。
「やはり・・・ですね」と同意するような書き方をされても、管理人の記事の趣旨とは違います。
が、このようなコメントも来るということですので、念のため。
しかし、2006年12月、教育基本法が改正され、不当な支配という表現は残ったものの直後に続く文言を見てもわかるように、行政寄りになってしまい懸念されます。
教育が不当な支配に服してしまった戦前の過ちは、二度と繰り返してはいけません。
「教育の政治的中立はありえない」
民主党参議院議員会長、民主党代表代行 輿石東(旧社会党系横路グループ所属)
なぜか、こういう発言は華麗にスルーしてしまう、「過ちは繰り返さない」と称する方々。
武田さちこさんの「日本の子どもたち」にも見つからないので。
そもそも、事件については詳細に論じますが、
弁護してくれる弁護人が以外と論じられない。
でも村木裁判でも、弁護人が重要なカギとなった。
なので、どんな人たちが弁護したのか関心あるわけです。
確かに裁判官も重要でしょうけどね。