杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・間違わないで!「いじられキャラ」は『仕事』

2007-10-27 03:38:26 | Weblog
イジメ事件に関わるときに、いじめた側の子どもがよく「アイツはいじられキャラ・・・お笑いとかコントのバカにされたり、罵倒されたりする方がいるでしょ、そんな感じだった」ということがあります。
感じはよくわかります。
でも、あれは芸の上でのつくられた役柄であって、仕事上の役回りなのです。
ドラマで、殺人鬼を演じている俳優が、実生活でも殺人鬼だとは、誰も思わないでしょう。
それと同じように、お笑いでも、そのメンバーが了解の上で仕事としてやっているのが「いじられる側」です。舞台を降りれば当然対等の間柄です。

これを勘違いして、相手が了解も何もしていないのに「いじられキャラ」と決めつけて罵倒したり、無理矢理何かをさせたり、暴力を振るったりすれば、それは立派な暴行罪、傷害罪、強要罪とか名誉毀損などの犯罪に該当します。

簡単にいえば人をいつも「いじられキャラ」として扱っていたら、
それは、端的に言っていじめとして、犯罪に当たる行為です。


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3 コメント

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全くその通りですが (ken)
2007-10-27 18:19:55
 子ども向けの文章案の提案だと思いますが、、、。
 このブログを読む人は、当然こんなことはわかっています。子どもも読むかもしれませんが、ここを読むような子どもとか、こんな文章がどこかに載ったのを読んだり、配られたのを読んだりするような子どもはわかっている。
 いじめの加害者になるような子どもは、そんなことは理解できないのですね。どうしたらいいのでしょう。ただ、本当はわかっているのかもしれません。わかっていていじめの口実に使うのです。
 テレビ番組がいじめっ子を作るとは思いません。真面目な子が犯罪番組を見ても悪人のまねなどしない。でも、いじめっ子はまねをする。 
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検索すると結構多いこのテーマ (杉浦ひとみ)
2007-10-27 18:52:48
記事にしたあとに、検索してみると、「いじられキャラ」というテーマで結構たくさんでてきました。その中には、わかっているとはいえないものも・・・。
何かの繋がりでサーフしていって目にしてもらえたらいいかな、と。
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本当にいじめられている場合も (ken)
2007-10-27 22:50:08
 本当にいじめられているのかもしれません。
 番組の中で不当な扱いをされ、ギャラも不当に少ないとか。
 
 アダルトビデオでは、撮影だといって本当に暴行が加えられ販売されている場合があるとか。(DAYS JAPAN 2007-9)
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