9月29日
びわこベース(滋賀県大津市)
びわこベースは元京都水族館副館長の関慎太郎氏が2022年に琵琶湖畔に開設した小さな水族館で、希少な淡水生物の生体展示の他、生息域を失った生き物を一時的に預かる生息域外保全の取り組みをされてます。
展示水槽には、このブログでお馴染みの顔ぶれの他、初めて見る国内外の淡水生物がたくさんいて、興奮しっぱなしの管理人でした ww
川葦登(カワヨシノボリ)
西日本の河川上流域に生息するカワヨシノボリですね。地元ガサで最も多く網に入るヨシノボリでもあります。
琵琶葦登(ビワヨシノボリ)
琵琶湖固有のヨシノボリで、普段は琵琶湖の中層に生息してますが、初夏になると産卵のため浅瀬にもやって来ます。
この個体はまだ美しい婚姻色を保ってました。
ビワヨシの雄は初夏の繁殖時期になると、体色がオリーブ色になり、鰭の端部が青白くなります。
びわこベースのテラスから眺めた琵琶湖。曇り空だったのがちょっと残念。。
手前にはJR湖西線の線路が横切ってます。
クモマダラハゼ
絶滅危惧Ⅱ類:絶滅の危険が増大している種
国内では八重山諸島や沖縄諸島の沿岸部や河川に棲むノコギリハゼ科のお魚で、成魚になると40cmにもなるそうです。
1974年に上皇陛下がホシマダラハゼを新種として記載され、後にその中に複数種を含むことがわかり、昨年にその中のひとつが新種のクモマダラハゼとして学術誌に新種記載されたそうです。
蛇目鯊(ジャノメハゼ)
絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
ジャノメハゼも沖縄や奄美のマングローブに生息する汽水魚だそうです。
尾鰭の付け根に黄色い縁取りの黒丸があるから蛇の目なのかな。
為朝鯊(タメトモハゼ)
絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
種子島、屋久島に生息するタメトモハゼも30cmになる大型種。河川の上流から中流域に生息してるそうです。胸鰭の黄色とブルーの瞳が綺麗ですね。
源為朝上陸の碑がある名護の屋部川で初めて見つかったことから、この名前が付いたんだとか。。
鮕鮘(コウタイ)
台湾や中国の長江以南に生息するタイワンドジョウ科のお魚で、日本では外来種として大阪府でも生息が確認されてます。
様々な品種改良も行われていて、ペットとしても輸入されてるそうですね。
山ノ神(ヤマノカミ)
絶滅危惧ⅠB類:近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
降河回遊の生活史をもつカジカ科のお魚で、国内での生息域は九州有明海流入河川だけに限られている希少な淡水魚です。
つづく
過去記事<びわこベース 鯰と泥鰌>
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