荻野洋一 映画等覚書ブログ

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京五山の旅路

2012-12-26 01:30:06 | アート
 たわむれに京都に来ている。
 師走の五山で詩文書画に出会いたく思い、貧乏暇なしの短き休みを利用して東海道新幹線に乗ったのである。まずは祇園・建仁寺にて俵屋宗達の風神雷神図屏風(複製 本図は京博に寄託も改築中にて休館中)を見てから廊下の四辺を巡りながら海北友松「琴棋書画図」「山水図」「網干図屏風」などの襖絵を見る。西日の当たる廊下が吹きさらしにもかかわらず温かい木のぬくもりである。
 四条花見小路にて自動車を拾い、東山南の東福寺へ。重森三玲の作庭になる名高い方丈庭園の正面に眺めうる急斜面の切り立ちに目を凝らし、通天橋を渡った。

 宿にて一休みののち、「櫻川 木屋町」にて夕餉。河豚の煮凝、唐墨、穴子と蕪の吸物ほか諸々ののち、こっぺ(松葉蟹の雌)がひどく絶品である。干し柿のアイスと金柑ソース、百合根の菓子で締め。飲み足りず、高瀬川沿いのオーセンティック・バー「S」にてディジェスティフ3杯ほど。あとは大人しく宿に戻る。
(写真は建仁寺・東陽坊の内部)


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