ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

くたばりやがれ~!!!

2018-04-19 00:52:05 | 日記
あんなバアサンには絶対なりたくない!

そう思う対象は数人いるが
自立組のチサコはその筆頭。

外面(そとづら)はいいが
自分が中心でないと不愉快で
仲のいい人が自分以外の人と親しくしているのを見ると
周囲を強引に巻き込み
その友人を徹底的に無視して仲間外れにする。

悪い意味で、“女子力”が桁外れに高いバアサンなのである。

今日、ユイさんという穏やかで優しい利用者さんから
ちょっと悩みを聞いてと部屋に招き入れられた。

「これ、読んで」

ユイさんから見せられたのはチサコからの手紙だった。

――あなたの心無い言葉に私は傷つけられました。
私は6年間も花粉症に悩まされ
今年は特に辛い思いをしています。
そんな私に、あなたは「最近身体が弱っているみたいね」と
言ったのです。
なんてひどいことを言ったのか…
あなたが忘れても
私は生涯その言葉を忘れることができないでしょう。

チサコとユイさんは麻雀仲間である。

仲間なのに、仲良くしていたつもりなのに
なんでこんな手紙をもらわなくちゃいけないの?
私、あの人の身体を気遣っただけなのに。

そう言って、泣き震えながら手紙を見せたユイさん。

「身体が弱っているみたいね」の、どこが悪いのか?
チサコの怒りの所在が、どうしてもわからない。

手紙を読んだ私はモーレツに腹が立ち
ユイさん、こんな手紙破って捨てちゃいましょう、と言った。
そして二人でその手紙をビリビリに破り
ゴミ箱に捨てたのだった。

いい人気取りの女王様・チサコの影で泣いている女性利用者は
他にもいる。
離れたい。でも、彼女を怒らせたら
ここで暮らしにくくなる。
そうやって我慢している女性利用者がいることを
私は知っている。

スイミングと体操教室に通って
ヒジョーに元気な84歳のチサコだが
他の善人を生かすために
“早くくたばりやがれ!!”と
心の中で私は叫ぶ。