おっさんが落し物をしたと言ってしょげていた。
落としたのはペンダントヘッド。
彼がお気に入りの和柄の折り紙で作った
直径1,5センチほどの星型の飾りだ。
作った作品は大抵、勤務するデイサービスのゲームの景品にするのだが
休みだったきのう、おっさんは作ったばかりのそれが気に入って
買い物のときに首から下げていったのだという。
止め具が緩んでいたのだろう
そのヘッドの部分だけが、どこかでポロリと落ちてしまったらしい。
「ラッキースターっていう名前の折り紙なんだよ。
気に入ってたのに…。あ~、どこで落としちゃったんだろう!?」
無神経で冷酷な妻は「また折りゃいいじゃん」くらいに思って
親身に話を聞くこともしなかったのだが…
奇跡が起きた。
今日は私が休み。
買い物に行こうと家を出て
ポストに投函する郵便物があったので
ちょっと遠回りしてからスーパーに向かった。
横断歩道を渡り、目指すスーパーまであと200メートルほど。
と、そこで奇跡は起きた。
歩道に、星型の折り紙が落ちているじゃないか!?
慌てて拾い、確認する。
うん、間違いなくおっさんのだ。
おっさんが作ったペンダントヘッド、ラッキースターだ。
こんなことってあるのか?
いつもならスーパーに直行するのに
たまたまポストに寄るために遠回りしたその道で。
いつもなら早足で、しかも正面を見てまっしぐらに歩くのに
たまたまゆっくりと歩き、歩道に目を落としたその先に。
そこに、前日おっさんが落とした“ラッキースター”が落ちていた。
これをキセキといわず何と言おう!?
こんなことってあるんだねえ。
今夜の二人の晩酌が盛り上がったことは、言うまでもない。
それにしても
夫が落とした“ラッキースター”を妻が拾うって…
なんだかウチの夫婦を象徴しているみたいな出来事である。
落としたのはペンダントヘッド。
彼がお気に入りの和柄の折り紙で作った
直径1,5センチほどの星型の飾りだ。
作った作品は大抵、勤務するデイサービスのゲームの景品にするのだが
休みだったきのう、おっさんは作ったばかりのそれが気に入って
買い物のときに首から下げていったのだという。
止め具が緩んでいたのだろう
そのヘッドの部分だけが、どこかでポロリと落ちてしまったらしい。
「ラッキースターっていう名前の折り紙なんだよ。
気に入ってたのに…。あ~、どこで落としちゃったんだろう!?」
無神経で冷酷な妻は「また折りゃいいじゃん」くらいに思って
親身に話を聞くこともしなかったのだが…
奇跡が起きた。
今日は私が休み。
買い物に行こうと家を出て
ポストに投函する郵便物があったので
ちょっと遠回りしてからスーパーに向かった。
横断歩道を渡り、目指すスーパーまであと200メートルほど。
と、そこで奇跡は起きた。
歩道に、星型の折り紙が落ちているじゃないか!?
慌てて拾い、確認する。
うん、間違いなくおっさんのだ。
おっさんが作ったペンダントヘッド、ラッキースターだ。
こんなことってあるのか?
いつもならスーパーに直行するのに
たまたまポストに寄るために遠回りしたその道で。
いつもなら早足で、しかも正面を見てまっしぐらに歩くのに
たまたまゆっくりと歩き、歩道に目を落としたその先に。
そこに、前日おっさんが落とした“ラッキースター”が落ちていた。
これをキセキといわず何と言おう!?
こんなことってあるんだねえ。
今夜の二人の晩酌が盛り上がったことは、言うまでもない。
それにしても
夫が落とした“ラッキースター”を妻が拾うって…
なんだかウチの夫婦を象徴しているみたいな出来事である。