ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

新たなる刺客

2017-08-06 23:32:11 | 日記
この状況、なんとかしてくれ!!!

末期の腎不全を患うジイサンが入居してきた。
サイゾウ、と呼ぶことにしよう。

本来なら透析を受けなければならないところだが
それはなし。
つまり、このままウチで静かに穏やかに…ということである。

気の毒だが、それだけでも少々厄介な、と思っていた。
ウチには医師も看護師もいないのだから
本人や家族が穏やかな最期をここでと望めば
当然その負担が、ハンパじゃない負担が
夜勤を担う私たちにのしかかってくるのだ。

しかしこのサイゾウ
余命を穏やかに過ごしていただくどころか
早く逝ってください、とお願いしたくなるような
とんでもないジイサンだった。

入院先の病院ではなんとかトイレ誘導で排泄を済ませていたというのに
ウチに入居した夜から
「気力がなくなった」と、なんとベッドの上で
しかもわざわざリハビリパンツを自力で脱いで
排尿、排便してしまうのである。

私は彼が入居してからまだ夜勤に当たっていないのだが
この4日間
サイゾウのベッド上での排泄によって
職員は夜中に3度も着替えとシーツ交換をやらされているらしい。

ただでさえ時間がないってのに
ただでさえ人がいないってのに
サイゾウよ
お前はなぜ、わざわざベッド上でリハパンを脱いでオシッコする!?

認知症があるという情報はなかった。
おそらく入院生活によって認知症状が発症してしまったか
退院後の新しい環境によって混乱しているか
なのだろう。

高齢者なんだ、病気なんだ
自分にそう言い聞かせても無理がある。

病院だったら、こういう場合は拘束するらしい。
でも、ウチではとんでもない話だ。

ギャ~~~!!!
入社してもうすぐ丸4年。
はじめて出社拒否の心境に陥っている。