ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

泣いてたまるか!?

2015-05-12 19:20:49 | 日記
やっちまった~!

きのう夜勤入りするなり、上司である男性マネージャーから呼び出し。
会議室に来てくださいと言う。
行くとそこにはもう一人の上司とケアマネージャーも揃っていた。

何事!? 
ただならぬ空気にいささか怖気づく。

「実は、○○様のご家族からアナタにクレームがついたんです」

○○様というのは、私を“御大(おんたい)”と呼ぶ90代の女性。
寂しさゆえにコールを連打するからヒジョーに困っているのだが
それより何より
そのご家族のモンスターぶりがスタッフみんなを悩ませている。

中心となるのはその娘と孫娘。
入居当時からあーしてこーして!とやたら注文が多く
介護サービスの範疇ではないこともごり押ししてくる。
サービスを担当する登録ヘルパーもこれまで何人も“クビ”にされてきたし
ケアマネも何かにつけ呼び出され
そのたびに「いたたたたたっ!」と胃を痛めているしだいである。

何様か!?
スタッフは怒る。
主人公であるオバアチャマはコールが多いことを除けば
かわいく、なかなかユーモアに富んだ人でもあるので
大切に介護して差し上げたい。
しかしこのモンスター家族…

彼女たちと離れるためには
物騒な話、このオバアチャマに死んでいただくしかないわけで…
(不平不満をぶつけながらもウチで“看取り”までお願いしたいと言うのだから
残された方法はそれだけなのである)

さてさて、これまでうまくおつきあいしてきた私が
今回クレームの対象となってしまった。

先月のことだ。
オバアチャマを訪問中の孫娘が
つまらない用事でわざわざ非常用のコールボタンを押してきた。
携帯しているピッチでそのコールを受けたのが、運悪く私。
事務所に他のスタッフもいないようだし、私は援助中である。
「すみません、すぐにお伺いできないのでお待ちください」
確かに私はそう言った。
言ってみれば、後回しにした。

その対応が、けしからん!というのだ。

もちろん普段から私を信頼してくれている上司たちだから
私を責めはしない。
むしろ、謝ろうとする私を制止した。
「いえいえ、僕たちはわかっていますから」と。

ありがたい。
わかってくれている上司と同僚がいるから
あんなモンスターがいても乗り越えられる。
これからもっともっと大変な利用者やその家族と
向き合わなければならないのだろう。
今回のことは、いい教訓だ。

にしても、内心は腹が立つ。
あのオバアチャマのリスク防止のために
どんなに私が陰で苦心しているか
手順書作成やヘルパーさんたちへの申し送りに
どれだけ私が時間を割いているか
家族たちは知らない。

それを言いたいが、言っても始まらない。

いいさ、こっちは縁の下の力持ちだ。
クレームをつけられようとも気に入らないと言われようとも
本人様の生命線を握っているのは私たち。
家族からのクレームごときに、泣いてたまるか!?

気を取り直して、明日からまた頑張るぞっ!と。