ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

予期せぬことが、しょっちゅう起こる。

2014-09-07 23:54:10 | 日記
骨折で入院していたOさんは
退院後、うちの住宅に入居することになっていた。

はじめのうちは車椅子が必要だが、それも時間の問題。
軽い認知症症状はあるが日常生活にそれほど支障はなく
入居しても援助することはほとんどないだろう、とのこと。

そう、契約の時点ではまだ問題がなかったのだ。

ところが入院中に事態が一変する。
原因は不明だが、突然、コミュニケーションが取れなくなってしまった。

ほとんど問題ないはずが
発語はなく、こちらの声かけにも無反応。
気分が乗らなければ立つことも食べることも介助が必要。
そんな状態で、うちへの入居となったのである。

そんなOさんをめぐって
どう援助をしていこうかと試行錯誤の中…

先日の私の夜勤中に思わぬことが起きた。

深夜おむつ交換をしようと訪室。
こんな時間にごめんなさい。おむつの交換をさせていただきますね。
そう声がけしながら入っていくと
にわかに覚醒したOさんが言う。
「ちょうどいいところに来てくださいました。
○○(誰かの名前らしい)、この方のために電気をつけて差し上げて」。
そしておむつ交換を終え
はい、終わりましたよ。では私はこれで失礼いたします。
と、挨拶して出て行こうとしたら
「ありがとうございました。
お茶もお出ししませんで、大変失礼いたしました」
と、まるで良家の夫人のようなお言葉。

喋れんのかい!?
しかも、おむつ交換に丁寧なねぎらい言葉かい!?

このOさん、なかなか興味深い。