午前1時55分。
窓の外から涼しい風がそよ吹き
その風が、ギギギギギという虫の音を運んでくる。
ああ、秋だ。
何のバカンスもスキャンダルもないまま
夏が終わってしまった。
しかし何より残念だったのは
『24時間テレビ』で城嶋くんがゴールするところを
見られなかったことだ。
今年ほど見たい24時間テレビのマラソン・コーナーはなかったのに。
その日は夜勤。
午後9時少し前にハッと気づいて
あわてて食堂に行くと
食事ラッシュを終えて人気がなくなったそこに
おとぼけキャラのK三さんが
車椅子に乗ったまま一人で日本テレビを見ていた。
ああ、K三さん、あなたも城嶋くんを応援していたの?
「そだよ~。今ちょうどゴールしたとこ」
わあ、終わっちゃったの? でもゴールしたの?
「うん、ゴールしたよ。頑張って時間内に完走したよ」
やった~!
K三さんと手を取り合い、城嶋くんの完走を喜ぶ。
2014年、夏。
空白だらけだった絵日記の最後のページに
K三さんと私が手を握り合う感動の瞬間を描くとしよう。
窓の外から涼しい風がそよ吹き
その風が、ギギギギギという虫の音を運んでくる。
ああ、秋だ。
何のバカンスもスキャンダルもないまま
夏が終わってしまった。
しかし何より残念だったのは
『24時間テレビ』で城嶋くんがゴールするところを
見られなかったことだ。
今年ほど見たい24時間テレビのマラソン・コーナーはなかったのに。
その日は夜勤。
午後9時少し前にハッと気づいて
あわてて食堂に行くと
食事ラッシュを終えて人気がなくなったそこに
おとぼけキャラのK三さんが
車椅子に乗ったまま一人で日本テレビを見ていた。
ああ、K三さん、あなたも城嶋くんを応援していたの?
「そだよ~。今ちょうどゴールしたとこ」
わあ、終わっちゃったの? でもゴールしたの?
「うん、ゴールしたよ。頑張って時間内に完走したよ」
やった~!
K三さんと手を取り合い、城嶋くんの完走を喜ぶ。
2014年、夏。
空白だらけだった絵日記の最後のページに
K三さんと私が手を握り合う感動の瞬間を描くとしよう。