ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

ウルサイ女

2014-06-02 00:33:53 | 日記
私のこれまでの人生ではなかったことなのだが
うるさい女たちに囲まれている。

職場の女性社員わずか5名の中での話だが
一番仲のいいシングルのTは
まだ夫がいて息子二人が幼稚園に通っていた20年前のある朝
隣家のおじさんに挨拶をした。
「いつも子どもたちがうるさくてスミマセン」
するとそのおじさんはこう言い放ったという。
「うるさい子どもたちを叱っているアンタの声が一番うるさいよ!」。

夫と三人の息子(いずれも成人)がいる介護福祉士のⅠは
自分を構ってくれない男どもに向かって一生懸命語りかけていたら
「うるさい!」と夫から一喝。
そしてあろうことか、頭からゴミ袋をかぶせられたそうだ。

仕事中、絶えず明瞭な独り言を発しながらセカセカと動き回っている
最年長(私より2歳年上)のSは
その異常行動から“回遊魚”と陰で呼ばれているのだが
3年前の離婚は、夫のDVが原因だったという。
しかしよくよく話を聞いてみたら
「もちろん、私だって反撃してやりましたよ、はっはっは!!!」
・・・口でも腕力でも、決して負けてはいなかったらしい。

さてさて、生まれて初めて女性の多い職場で働いている我がおっさん。
最近の愚痴は、もっぱら職場にいる“うるさい女たち”のことである。
人の話を聞かずにしゃべりまくる。
子ども自慢ばかり。
夫のことをボロクソにののしる。
休憩中に繰り広げられるそんな会話に、うんざりしているらしい。

疲弊して帰宅したおっさんは
かわいく奥ゆかしい妻と晩酌をしながらつぶやく。
「お前と結婚してよかったよ」
「オシャベリで口が汚くて、そんな女たちばかりでイヤになるよ」

だろ!?
改めてこの私を見直したか、あっはっは。

夫のことを口汚くののしる女房たちは少なくない。
私は、そうはしない。
人の話を聞かずにしゃべりまくる女たちも少なくない。
私は、そうではない。

でもね、おっさんよ。
私は書くことで解消しているから口で発散しないだけよ。
現にアナタのことをここでは“おっさん”と表現しているし
職場では“仲良しの夫”なんて言っているけれど
心の中ではいっぱい、いっぱい、毒づいている。

世間の女たちを見て
「ああ、お前と結婚してよかった」なんて
鳥肌が立つような台詞を吐いているけれど
口にするか、しないか、だけのことなんだよね。

ごめん、おっさん。
実は私も、アナタが嫌う口汚くてウルサイ女なのである。