入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「冬」 (18)

2019年01月18日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝の新聞で、日本人による南極点単独到達の記事を読んだ。重量100キロの橇を引いて全行程920キロ、50日余の日数をかけての成功だという。雪が多く、当初の計画よりも3週間も遅れての達成であったらしいが、到達予定日がこれだけ遅延しては、その間の食糧事情をどのようにやりくりし、切り抜けたのかが気になる。阿部雅龍36歳「冒険家」、普段は浅草で人力車を引いているとあった。恐らくこの冒険も、そのためには支援者や資金を得るために、相当の苦労を重ねたことだろう。南極の広大な雪原に残した彼の足跡を思い描きつ、その成功を称えたい。
 ところで野暮を言うが、もしこれがどこかの企業が企画して、挑戦者を募ったのだとしたならどうだっただろう。彼は選ばれただろうか。登山と冒険は、他者の審査を必要とせず、それをするのは登山者や冒険者たち本人である。そのことは一昨日も言った。成功すればきょうの紙面のように、その冒険は、ゴーンらの他の記事と一緒に淡々と報じられるが、失敗すれば待っていましたとばかりに執拗に責められる。現在から考えれば、先人の偉大な冒険の多くは、成功不成功に関わらず、かなり無謀であったと言えるだろう。結果、地の果てのような場所で、惨めな最期を迎えた人の記録はたくさん残っている。
 登山や冒険の失敗の原因がどれほどに稚であり拙であったとしても、それが生命をかけた行為であった以上は当然、真剣・本気であったわけで、呟きは重くなるしかない。
  
 一昨日の長谷杉島から巫女淵に関して、訂正と補足をさせていただきたい。「木賊」は「戸草」に、また巫女淵よりもさらに奥に、かつては地蔵尾根に至る登山道が記された古い地図があるという。以上はUme氏から得た情報。また、杉島から巫女渕まで「20キロ」という距離はあまりにも長過ぎ、「10キロでも」どうかという指摘もあった。伊那市の公式ページで調べると、長谷総合支所より27キロとあり、杉島のゲートからは概ね20キロとみても間違いないようである。
 赤羽さん情報によれば、「風雪のビバーク」の主人公・松濤明が、入笠へ3回も来ていたと。まったく知らなかった。どこを歩き、どこを訪れたのだろう。

 雪が少ないせいもあるが、今冬の予約はまだかんとさん1名、2月の第1週があるだけ。天気次第だが、車で上がれれば受けるつもり。募る、便乗者。後悔はさせない。
冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。








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