入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「秋」 (49)

2015年10月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今秋は入笠の長い秋を書いてきた。きょうの写真の「三本のミズナラの木」も、長く続いたい秋晴れのお陰でまだかなりの葉を残している。この風景の中に牛がいて、夏がゆっくりと過ぎ、やがて秋がやって来て、木々の葉が黄色く色付くころ牛たちは去り、牧を閉じた。それでもまだ秋は続いている。放牧地の中を歩いていると、ふと牛たちのことを思い出す。広い放牧地を知ってしまった牛たちが、狭い畜舎で自由に過ごせた牧場の日々を思い出し、懐かしんでいるだろうと。
 牛はかなり記憶のよい動物である。それは接していて分かる。入牧の祭に手荒なことをすれば人に懐こうとしないし、もちろん電気牧柵はすぐに学習する。先達ても牛を里に下ろすため、大沢山の第3牧区から一般道路を第2検査場まで連れていこうとしたら、道路の対面の第4牧区へ制止を振り切り入ってしまった。そこは1ヶ月前に、第4牧区から移動するときに通ったコースだったからだ。そして誘導されるまでもなく牛たちは森を抜けて、電気牧柵の前で当惑気に待っていた。あの大きな図体をしていても2歳にもならない牛が殆どで、その牛たちが間もなく母親になる。

 きょうも気持のよい秋日和。いつまで続くかと気になる。それでここの秋は終わるからだ。

 管理棟の公衆電話(0266-62-4122)が復活しました。昼の時間内でしたら問い合わせなどに対応できると思います。
 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27のえいぎょう」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
 
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