入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

「秋」 (40)

2015年10月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  こういう山の中で朝を迎え、何もせずに外の風景を見ながら呆けていると、普段は気付かずにいる自然がもっとよく見ろと訴えてくる。例えば午前7時、気温5度の光。また、妙に沈黙した真っ青な空。あるいは、どこの風景よりも見慣れた権兵衛山までが。
 刻々と変化する太陽の光、それによって落葉松の森全体の色合いが絶妙に変化する。朝の力強い光、昼のころのやわら日、そして翳りを見せる黄昏。
 森はまた季節が深まるにつれて、今はまだ薄緑色を靄のように残しつつも、次第に黄金の色を強めて華麗に変身していく。凡庸な脇役が年に二度、春と秋、舞台の中央に出てくる時である。





 遊子らに帰還の時がきた。夜露に濡れたテントやタープを乾かし、それに三日間の思い出もくるんで、また都会の日常へと帰っていく。何かの拍子に、例えば電車を待つ間に、例えば買い物帰りの橋の上で、秋の入笠を思い出してくれるだろうか。
 今夜からかんとさんが、そして遅れてTBIさんも、星々を狩にやってくる。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。

 

 















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