スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

歌の話を少しだけ

2007-02-13 23:29:04 | 授業 その他
予告
興味のある人もいるかもしれないので予告すると、明日(2/14)はヨハン・ヘディン(Johan Hedin)が特別講師で来ます。
ちなみにこのブログは一日遅れで更新しています。(日付や時間は後で操作したもの)

音楽理論の授業は、いつも「授業+演奏/歌」という構成。
演奏か歌かは毎回選べるけど、今日は歌の楽譜しかなかったので、とうとう避けてきた歌をうたうことに。
避けていた理由は、
1、スウェーデン語の歌詞が覚えられない 2、つられる(ハモリのこと)
という訳で、つられまくって散々。歌詞もあきらめて♪Trala...と歌った。

ちなみにこの授業、「譜面を見て楽器なしで歌えるか」という基準で2グループに分かれている。
2グループとも参加していたと以前書いたけど、その後の演奏に参加できなくなるので、結局「楽器なしで歌える」ほうのグループに今はいる。
そんなに難しいことはやっていないので、音大出身者など数名この授業自体全く参加しない人もいる。

次回はレトヴィックのvallåt(ヴァロート)を歌う予定。
ちなみにこのヴァロートとは、英語では一般的にherding tuneと訳される。
人里はなれた山などで放牧などしていた人達が歌っていた(または角笛などで演奏していた)曲。
放牧の間、一人寂しくヒマをもてあまして弾いていた曲、なんてのも聞いたことあるけど。大体においては、そういう人々の間でのコミュニケーション・ツールだったらしい。
例えば「行方不明だったうちのヤギは見つかったよぉー!もう大丈夫だよぉ!」と、遠くのAさんまで歌って伝えたりするらしい。それが聞こえたBさんはが、「そっか、よかったね」と安心、といった具合。「携帯電話が無かった時代の話」という例えをよく聞く。

これと別にkulning(クルニング、クゥラ)というのがある。
このクルニングも上記と同じような人々の間で歌われたけど、目的が違う。ヴァロートが「対・人間」なら、こちらは「対・家畜」。
特別な発声法を使い遠くまで届く、するどい金切り声のようなもの。
これを歌う人に尋ねると、実際に家畜はよく言うことを聞いてくれると言っていた。
でも別の人からクルニングの説明として、上に書いたヴァロートと同じ説明を受けたことがあり、本当に対家畜だけ?と思うふしもある。
これについて、再びアグネタ・ストルペ(Agneta Stolpe)を講師に迎え授業があるので、もう少し詳しくかけると思います。
でも、私に「ひーっっ!!」って声、出せるのかな。
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