スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

コントラバスハルパ(Kontrabasharpa)、活きた文化

2006-09-15 05:52:02 | 授業 その他
今日は、ハッセ(Hasse Gille)を特別講師に迎えたので楽器の話。

ハッセは、今年で確か76才。
ニッケルハルパの一つ古い形のシルベルハルパと、もう一つ古い形のコントラバスハルパの作り手としてとっても有名。
また、ウップランド地方に伝わる伝承曲をたくさん受け継いだ人で、演奏技術だけを比べれば現代音楽教育を受けた人に負けるだろうけど、存在自体がとってもとっても価値のある人。

そんなハッセが、1787年のコントラバスハルパ(kontrabasharpa)を持ってきてくれた。
200年以上も経っていまだ木は変形し続けていて、

”She is still alive!”(この楽器はまだ生きてる)

って言ってた。
(注:クラシック音楽で登場するコントラバスとは無関係)

それと、自作のシルベルバスハルパ(silverbasharpa)も持ってきてくれた。
弓も変わったもので、パーツを組み立てたものではなく、一本の木から掘り出した弓。つまり、パーツに分かれてもないから毛を緩めたり張ったりすることもできない。
その毛の部分を親指で握って弾く。

この二つとも、モダンタイプのニッケルハルパの f 字孔(バイオリンにもある)と違い、後方に丸い穴があって、これが古楽器の音色をかもし出す。
ハッセは今でも丸孔の音色の方が好きなんだそう。

ハッセは次から次へとウップランド地方(今私がいるところ)の曲を弾いてくれた。

ビスカレ(Byss-Calle)やエリックサルストレム(今いる学校の名前にもなった人)などをのぞくと、ウップランド地方の曲の特徴は、シンプルで明るく、豪快。
弓も強いスタッカートとジャンプ!ジャンプ!アタックしまくる。

76才とは思えない勢いで、ハッセの弓がひょいひょいっと空を舞う。

授業の後は、「おじちゃん、また来てね」と車を見送りました。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニッケルハルパを持った天使... | トップ | ノルウェイのスプリンガル(sp... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
チロルにいたharvestです! (harvest)
2006-09-15 09:38:58
こんにちは!メールありがとうございました!うれしいです!

早速遊びに来ました♪これからもちょくちょくチェックしますね!

メールずっと書いてなくてごめんなさい。もうSwedenかなー、そしたらメール読めないかなーと思ってたら今日になっちゃいました・・・。すいません。

またメール書きますね!
返信する
Welcome! (倫(管理人))
2006-09-17 21:57:18
いらっしゃいませ。コメントありがとう!

ご飯特集などいろいろかくので、また遊びに来てねー
返信する

コメントを投稿

授業 その他」カテゴリの最新記事