農文館2

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福寿草一輪の春

2019-02-20 10:53:12 | 日記
 雨上がり、大地と大気の温もりに誘われて、わが集落の眼下に広がる雲海は桃源郷の様。日課としている朝食後の散歩の帰り道、久方振りに見る景色に、凍てつく寒さに沈みがちだった体も多少は息を吹き返した心地にされました。田んぼも畑もほとんど雪は消え、庭には枯れ草の中から福寿草の花が一輪咲いていました。福寿草の花の色は黄色、優しい春を告げるに相応しい使者の衣装と感じ入ること暫し。
 雲海と福寿草の協演に心地よくした体は、気がつけば、雪の重さで道路に被さりかかった我が家の竹や木の枝を切っていました。厳冬のわが集落にも春は確実に近づいています。

       
           畑打つや  土よろこんで  くだけけり   阿波野青畝