私は自然の無い場所に住んでるせいもあって、自然にはすごい憧れがあり、テレビの自然番組は、可能な限り見るよう
にしている。
昨日テレビ番組表を見ていると、「テントを背負って、キノコを見に行く」という、ちょっと変わった番組があることに気づ
いた。
山・海・花・鳥などをテーマにした自然番組は今までいろいろあったけれど、≪きのこ≫を中心にした番組は、あまり聞い
たことがないような気がする。
それに、私が行ける自然の中では、木や花や蝶くらいには接することができるけれど、キノコを見るなんてことはほとんど
できない。
でも私は、大地からぴょこんと頭を出すキノコの姿をとても可愛いと思うし、そんな姿を映像であっても見ることができれば、
とても幸せだと思った。
なので、この番組を録画しつつ見ることにした。
番組の中のキノコ・ハンターは、キノコ写真家の新井文彦さん。
彼は、自然の中に分け入り、テント泊をしながらキノコを探し、それを写真に収められる。
今では「阿寒の森」に、16年間通い続けておられるのだそうだ。
彼が通い続けられている「阿寒の森」。
阿寒の山々を前にして立つ、新井氏
写真の右の山が「阿寒富士」(1476m)。左が「雌阿寒岳」(1499m)で、今も中腹から煙を上げている活火山だ。
活火山の麓にあって、まだ十分に土地が肥えていない阿寒の森には、キノコやコケ類・地衣類が多く生息しているらしい。
テントを建てて寝場所を確保したあと、早速新井氏は≪キノコ捜し≫に出掛けられる。
以下、新井氏がたどられキノコを捜し当てられた順にしたがって、出会われたキノコの写真を載せていきます。
まず最初は…紫色をした、「ムラサキフウセンタケ」
一部を除いて、キノコは実際に手で触って感触を確かめるべし、というのが新井氏の考え
ムラサキフウセンタケの裏側も美しい!
次は、外見は決して美しいとは言えないけれど、名まえのとおり、いい香りがするそうだ。
2つの可愛いキノコ。
なんで「チシオタケ」って言うんだろう?
卵そっくり!
次は、今回、新井氏が見つけたいと思っておられたキノコの一つ、「ベニテングタケ」。
このキノコだが、まだ成長が十分でないらしい。
美しく成長したのが見つかった!
下から見るとまた新しい発見が!
新井氏撮影の「ベニテングタケ」…色彩が鮮やか!
次は、2つのあまり綺麗でないキノコ…「ハナビラダケクリオキン」と「ツガルサルノコシカケ」
これって、キノコかなあ?
次は、キノコではなく地衣類。
新井氏はキノコだけでなく地衣類や苔などにも、強い興味と知識を持たれている。
私はこれまで、地衣類はほとんど目にすることがなかったのでよく分からないけど、苔は前から大好きだ。
今回、地衣類のユニークで抽象絵画のような姿を見て、地衣類も大好きになった。
拡大レンズで地衣類を観察される新井氏
次は、青緑色が美しい、“森の宝石”と呼ばれる「ロクショウグサレキン」。
このキノコの直径はわずか5mmしかなく、「グサレ」というありがたくない名まえは、木を腐らせ土にかえすという、大切
な役目から付けられたものだそうだ。
最後は、今回の「旅」で新井氏が最も会いたいと思われていた…「コウバイタケ」。
ずい分捜して、やっと見頃の「コウバイタケ」に巡り会われる。
~新井氏が撮影された「コウバイタケ」~
これも色彩が鮮やかだなあ!
植物図鑑的な写真ではなく背景の環境ごと写せるのが素晴らしいですね‼山中に踏み込むパワーが今の私にはないので拝見できて嬉しかったです。
確か明日ぐらいに、茸などの微小な生き物を取り上げた番組があるようなことを言っていたように思います。