7日の朝、待ちに待った、ふるさと・高津川の『鮎』が、Y姉から送られてきた!
高津川は、日本一の清流にも何度か認定されたことのある、我が故郷自慢の川だ。
その高津川には、夏の初めともなると、清流の女王・鮎が、群れを成して上ってくる。
しかし天候不順のせいか、今年、鮎の季節はずい分遅れた。
8月になって漸く鮎が大量に獲れ始め、私のところにも、7日になってやっと送られて来たのだ。
私は喜び勇んで、発泡スチロールの箱を開けた。
氷詰めにされた、合わせて15匹の鮎(大き目のものが多かった)が、姿を現した。
私は早速お昼に、2匹を塩焼きにして食べた。 (あとは2匹ずつに分けて冷凍した。)
毎年のことながら、獲れたての天然アユの美味しさと言ったら!
というわけで、今年も私は、鮎を食することのできる「幸せ(口福)」をしみじみ感じ、姉への感謝の思いを深くしたのでありました。
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7日は、夕方から友人2人(YさんとOさん)と一緒に、奈良に行くことになっていた。
この日、奈良に行く目的は、2つ。
一つは、平城旧跡の中の広大な葦の繁みをねぐらにしているツバメの大群が、日暮れ時に一斉にねぐら目指して舞い降りるのだそ
うだが、その珍しく壮大な風景を見ること。
もう一つは、奈良の≪燈花会≫を見ること、だった。
先に、ツバメの大集団が舞い降りるさまを見て、その後、燈花会に行こうという予定だった。
そこで私たちは、平城旧跡の最寄り駅の近鉄・西大寺駅に、5時半に集合した。
ところが、いざ平城旧跡に向かって歩き始めようとしたとき、どうも空模様が怪しくなってきた。
遠くで雷が鳴り始め、雨がポツポツ落ちてきたのだ。
そこで私たちは、食事をしながら雨をやり過ごすことにして、近鉄百貨店6階のお店に入った。
お店で食事をしている間に、大粒の雨が降り、お店の窓からそれまで見えていた平城旧跡辺りの風景は、姿をすっかり隠してしまっ
た。
稲妻だけが煙った風景をつんざいて、何度も何度も地上に光を突き刺していた。
それでも食事が終わるころになると、次第に雨は止み、窓からは、外の風景が再び姿を現し始めた。
そこでお店を出る前に、平城旧跡辺りの景色を、カメラに収めた。
その後、私たちは百貨店を出て、平城旧跡の中にあるという、ツバメのねぐら目指して歩いて行った。
私は、周りの山や空などを撮りながら、歩いた。
ところが!
ツバメのねぐらがもうすぐという時になって、私のカメラが突然動かなくなった。
レンズの開閉ができなくなってしまったのだ。
まあ、このカメラ、今までずいぶん酷使してきたんだから、そろそろ故障しても仕方がない。
私は、ツバメの大群がねぐらに下りるダイナミックな光景は、眼にしっかり焼き付けることにして、カメラ撮影を諦めた。
カメラ撮影ができなくなってしまっては、燈花会に行く意味もなくなった。
そこでお二人の同意をもらって、その日の燈花会行きは、取り止めてもらうことにした。
その代わりに私たちは喫茶店に入り、しばらくお喋りしてから帰ることにした。
しかし、「しばらく」が「しばらく」で終わらなかったのは、言うまでもない。
結局、燈花会に行ったのと変わらないくらい(いや、それ以上!?)の時間まで喋ってしまった。
帰宅も、久しぶりに11時前という遅い時間だった。
カメラの故障は何とも「ガッカリ!」ではあったが、ツバメの大群のねぐら入りは壮観だったし、お喋りはやっぱり楽しかった。