昨日は、梅雨の晴れ間の貴重な一日だと、天気予報が言っていた。
そこで私は、前から行きたいと思っていた六甲山に行く絶好の機会だ!と思った。
それなのに、何故か朝体がシャンとせず、ぐずぐずしているうちに、出発が遅れてしまった。
そこで昨日の六甲山行きは諦めて、結局、(雨の日でも楽勝で行ける)「東洋陶磁美術館」に行くことになってしまった。
もちろん、「東洋陶磁美術館」で今行われている≪黄金時代の茶道具≫展に、興味はあって行きたいとは思っていたけれど。
東洋陶磁美術館のある中之島に着いたのは12時過ぎで、ちょうどお昼の休憩時間だった。
土佐堀川に面した広場には、近くで働いておられるサラリーマンや女性たちが、三々五々集まってお弁当を食べたり、談笑したり
されていた。
東洋陶磁美術館に行くには、市役所に続いて、「中央公会堂」の前を通る。
見慣れた公会堂だけれど、最近は公会堂のダンスパーティにも行かなくなっていて、何だか久しぶりという感じがした。
そこで、何枚か写真を撮った。
正面から公会堂を見るのも久しぶりな感じがして、ありきたりだけど、正面の写真も撮った。
その時、公会堂のてっぺんのドーム状の部分に、涼やかな感じの装飾が施されているのを、初めて知った。
公会堂の正面まで来ると、「東洋陶磁美術館」はすぐ目の前だ。
私はお茶を嗜むわけでもないのに、お茶の道具やお茶碗を見るのは、結構好きだ。
それに、(前にも書いたような気がするけれど)東洋陶磁美術館に流れる静謐な時間が、好ましく感じられる。
昨日も、私が好きな“青磁”や、素朴な“井戸茶碗”をゆっくり観ながら、穏やかな時間を過ごした。
東洋陶磁美術館を私が好きなもう一つの訳は、建物の中から見える外の風景が素敵なことだ。
緑の少ない大阪都心にあって、中之島界隈は、比較的緑に恵まれた場所だ。
私は展示物を観終ったあと、窓ガラス越しに見える堂島川の緑の情景を、写真に撮った。
美術館を出た私は、お昼時間をとっくに過ぎて人影のなくなった土佐堀川辺りの風景を写真に撮ってから、帰路についた。