今年こそは、斑鳩・法起寺の三重塔の周りに群れ咲くコスモスを、ぜひ見たいと思っていた。
しかし、コスモスの盛りと私の都合とがなかなか合わない。
8日、法起寺周辺のコスモスは、盛りをかなり過ぎている上に、台風18号の影響で大分傷んでいるもようだった。
でもこの日を外すと、今年も又法起寺のコスモスを諦めなくてはならなくなりそう‥。
そこで、とにかくこの日に出掛けることにした。
しかし、この日はどうしても西宮のお医者さんに、薬を貰いにいかなければならなかった。
そこで先ずは、阪急電車で西宮へ。
阪急中津駅に向かう途中にある幼稚園の庭の芙蓉の大木?に、花がまだ沢山付いていた。
キレイだなと思って、カメラを取り出した。
でも、これを撮ってると、予定の電車に乗り遅れるのでは‥?
そう思いながら、やっぱり撮った。
そしてやっぱり、電車には乗り遅れた。
なんとか用を済ませて、西宮から梅田に戻ってきた。
ちょうど、お昼の時間だ。
私は阪急百貨店レストラン街の「福喜鮨」に入り、ちょっとお高い“店長お薦めにぎり”なるものを食べて、奈良行きの景気づけにした。
法起寺の最寄駅・JR法隆寺駅で降りたあと、時間の節約のためタクシーで法起寺へ向かった。
法起寺の近くで下ろしてもらい、田んぼの間の小道を、法起寺目指して歩く。
右手に、かなり花数を減らしたコスモス畑と、まだ刈り取られていない稲田が、広がっている。
左手の土手の上には、何本かのコスモスが風に揺らいでいた。
法起寺の三重塔(日本最古のものだそうだ)が、稲田の向こうに姿を現した。
続いて、コスモスの向こうにも。
塔と反対の方では、コスモスの向こうに、稲田が広がっている。
田んぼの稲は、もう既に刈り取られているところもあった。
しかし大半はまだ、頭を垂れた黄金色の稲のまま。
その稲穂の列がはるか遠くまで広がっていて、私は実りの秋の豊かさを満喫することができた。
再び塔の方に目を向ける。
実った稲とコスモスを前景にした三重塔の写真を、それぞれ1枚ずつ。
そして再び、コスモス畑の情景を2枚。