今年の大川端でのお花見会は、Tさんのお見舞いで始まった。
去年の夏に手術をされて以来、Tさんの闘病生活は続いている。
当初はお花見会にだけは参加するからと言われていたTさんだが、やっぱりちょっと無理なようだ。
そこで、残りの4人で先にTさんが通院されてる病院に行き、お昼を一緒にしながら1時間ばかりお喋りをした。
そして、診察室に入られるTさんを見送ったあと、私たち4人は、歩いて大川端に向かった。(Tさんの病院と大川端とは、思いの外近かった)
3日に私が行ったときが、ちょうど満開だった大川端の桜。
それから5日経った一昨日は、枝に付いている花びらの量は、もう半分くらいになっていた。
でも、それはそれで風情があり、新緑との饗宴を楽しむことができた。
次に、大川と桜の風景を何枚か‥。
花がたくさん散っているので、川面にはさぞかし見事な「花筏」ができているだろうと、私は期待していた。
でもその期待は裏切られ、なぜか川面に、花筏はほとんどできていなかった。
それでもある場所で、辛うじて下のような写真を撮ることができた。
この日は得したことが一つあった。
恒例の≪造幣局の桜の通り抜け≫は今年は11日からだが、私たちは柵の外からでも覗いてみようと、造幣局の柵にへばりついて中を見ていた。
すると、親切な女性の方が私たちのところまでわざわざ近づいて来られて、「今日でも、玄関で記名さえすれば入れてくれますよ!」と教えてくださっ
た。
私たちは喜び転こんで玄関に廻り、記名して中に入れてもらった。
もちろん、通り抜けにはまだ日があるので、造幣局の桜はまだ全体に満開とはいかなかったが、見物人が少ないという好条件の中で見ることができ
て、却って幸運だった。
次に、8日の造幣局の桜の写真を、何枚か載せさせていただきます。
造幣局の桜の通り抜けでは、毎年、「今年の花」が一つ選ばれる。
今年の花は、≪松前琴糸桜≫とのこと。
松前琴糸桜はまだ蕾が多かったが、ちょっと濃いめのピンクの可愛い花だった。
造幣局の庭からは、八重桜の向こうに、大川端のソメイヨシノも望める。
出口のところに植えられている銀杏の木が、、新芽を旺盛に伸ばし始めていた。
造幣局を出た私たちは、再び大川端に戻り、OAPビル&帝国ホテルを目指して歩いた。
到着後、OAPビル1階の喫茶店に入り、そこでお茶しながら、久しぶりのお喋りに花を咲かせた。
誰かの「もう5時よ!」という声で現実に引き戻された私たちは、慌てて帰途についた。
それでも私は、源八橋からの桜の風景を、やっぱり写真に撮ってしまった。