北極圏通過の洗礼(2016ノルウェーno9)

　今日の日の出11:21　日の入りは12:34　次第に日の出が遅くなり、日の入りが早くなってきます。もうこの天体に太陽は1時間ちょっとしか滞在しません。この船は、7時過ぎには北極圏に入っているはずです。北極圏への入り口には岩礁にモニュメントがあり、船内放送が流れることになっていたのですが、日本語専門官の私には聞き取ることが出来ないのでした。 

 

　三又のほこを持った神話の神様「海の神ネプチューン」が登場して北極圏通過の洗礼式が始まります。 

　遠巻きに見守るお客さん。洗礼を受けたい人は前に進み出ます。 

　右に見えている反り返っている男性は、儀式を終えた方、背中が冷たい。女性は、まさに洗礼を受けようとしています。首元から背中に冷水と一緒に氷が流し込まれるのです。 

 

　海の神が手にしている杓子には次の洗礼を受ける人の背中に流し込む氷が盛られていました。 近くにいってうろうろとこんな写真を写していたら私も逮捕されてしまった。

　望みもしないのにひどいよ。と言って拒否もできず首根っこをつかまれてしまった。近くにいた女性が「カメラよこしなさい、写してあげますよ」と言ったのでしょう。差し伸べてくれた見ず知らずの方の優しい手に私のカメラが渡っての写真です。

　こっちは「冷たい！」と言っているのに、船長とアシスタントの女性はにこにこだもんね。 

　5枚もシャッターを切ってくれた最後の写真がこれ。ばっちりの表情を切り取っていただいた。使ったこともないカメラで、冷たいといって走って来た私は目の前。ピント合わせの時間もなかったでしょう。いいなあ地球人。うれしかったね記念に残った写真。カメラをいただいてお礼の握手。そして我がキャビンに走り降りるのでした。 

　着替えがあってよかった。裸になったら落っこちてきたのがこの氷でした。

　船の名前と船長サインの入った北極圏通過の証明書をいただきました。背中に氷を入れられなかった人もいただいているでしょうね。よく見たら「cabin656」とも印字されている。