S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

「倫理」はだいじな教科だと母は思う

2006-10-28 16:45:33 | Weblog
履修不足が全国でわんさか増えていて、娘の高校も世界史の他に倫理や情報といった科目もあったことがわかって、とうとう三年全員履修不足になっちまったのだった。
娘は倫理は教科書を買っただけだということが判明・・・・・・教科書だけ買わせるって親にしたら、「そんなアホな・・・・」と閉じた口が開いちゃういきおいだよ。

文部大臣が「ゆるしません」と言ってるからたぶん正月、春休み返上ぐらいのいきおいでしょうか?
娘はぶつけようもない不満を抱え、「文部大臣は現場を考えてよ」とブーたれている。

「倫理」はなつかしい教科だ。わたしの倫理の先生はめちゃくちゃすごい先生で、みんなに「としみっちゃん」と呼ばれていた。先生は牛乳瓶の底みたいなめがねをかけていて、教科書は目の2センチぐらいに持ってこないと見えないようだった。低血圧で午前中の授業は授業にならず、死んでいた・・・・?
そのかわり5時間目になるとまるで別人のようにウルトラマンのように変身して、その先生の授業はもうすごーくかっこいいのだった。サルトルやカントやそれから「無知の涙」の授業・・・・・まるで教祖さまみたいだった。高校ぐらいの時は出会った先生に感化されると思うけど、わたしはとしみっちゃんの授業で哲学の本質や自分の生きていく考え方の基礎が強固なコンクリートのように作られた気がする。

そんな倫理を娘たちは学んでいなかったのか・・・・・がっくり


きのうの夜は長女が施設の利用者さんの送り迎えで、みんなを家に送った帰りに事故を起こし、田んぼに突っ込んだ・・・・中国語の勉強中に携帯が鳴ってあわてて施設にぶっ飛んでいった。もう生きた心地がしなかった。それでも利用者さんが乗っていなかったのでよかったし、娘も車はひどかったらしいが、怪我もなくて・・・・施設の方にひらあやまりしてご迷惑をおかけしたことを申し訳ないとせつに思った。あとでムチ打ちぐらいは出てくるかもしれないけど・・・・・生きててよかった。

我が家はことし事故に大当たりの年だったが、息子も娘も怪我をしなかったことは本当に神様に感謝したいよ。
お父さんの初詣の「大吉」はこれだったかとさえ思っている。そして落ち込んでも立ち直りの早い家族なので、脳天気でよかった・・・・と思う。