S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

おかゆはやさしい味がする

2006-10-11 17:01:10 | Weblog
きのう新しく始まったドラマを見ていた。自閉症の男の人が動物園で働き始める物語。
スマップの草なぎくんがとても気合が入った演技をしていて、引き込まれた。長女の働いている施設も自閉症の人が大勢入所しているので、こういうドラマで、自閉症の人たちへの理解が深まればいいと話していた。
障害を持って生まれた人がちゃんと生きられる社会が本当に成熟した社会だろうなと思う。


次女は熱が高くて、いつもご飯が大好きな子があまり食べられない・・・・・ほんとうにご飯が大好きな子で、パンはほとんど食べたことがなくて、保育園の七夕の短冊に(大きくなったらおにぎりになりたい!)と書いていた・・・?となりには「大きくなったら花やさんになりたい」という友だちの短冊が揺れていた・・・・大根や青菜を入れておかゆを作ってあげたらどうにか食べられた。お父さんは「知恵熱がでたんじゃないの?」とからかっていたけど・・・・


北朝鮮のような国は、いろんな国からのベクトルを断ち切って、どんどん孤立していくかに見える。それは人も同じで、発信されたものを遮断し、いろんな繋がりのベクトルを断ち切って、どんどん孤立していく。それはもうどうにもならないのだろうか?
内側へ内側へと入っていく心をどうにか外に開いてあげたいのに、そういう発信が遮断された時、自分の無力さも感じるけれど、人の心は鉄よりも硬いものになってしまう。
けれど人はひとりで生きているわけではなくて、いろんな人たちと共鳴したり、反発したりしながらそれでも人と関わって生きているし、それは国でも世界中の国々と関わりながらしか世界で生きてはいかれないのだから、手をさしのべたものに手をさしのべて握手するべきなのに・・・・・
奈良の楓ちゃん殺害の小林被告も「早く死刑になりたい」「更正は無理だと思う」とみずからベクトルを断ち切ってしまった。同じような事件で大阪の小学校で刃物を持って何人も殺害した犯人も「早く死刑になりたい」という自らの希望で死刑はあっというまに執行された。生きているということは、自分をも遮断してしまうものではないはずだ。こうしてすぐに死刑が執行されたのなら、犯人の今まで生きてきたものは一体何だったんだろう?孤立して周りを遮断してしまい、硬い殻の中に閉じこもってしまった心はあまりにも哀しいな、と思う。
世界が遠のいていくことよりも、行動する身体が世界を組織し、世界を取り込むことができることが生きているということだろうと思うから。