S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

モスジーバー

2006-10-19 16:22:24 | Weblog
テレビで今話題になっている「モスジーバー」を見た。最初「モスジーバー」って?と思ったら、あるモスバーガーでは、あえて高齢者の従業員を使っていて、レジをしているおばちゃんは72歳と・・・・・

おじいちゃんも働いている。モスで働いているので、モスジーとモスバーでモスジーバー・・・・!
すごい、この日本語?を考えた人は天才や!と思った。
おばあちゃんもおじいちゃんもモスの制服がかわいくよく似合って、なにより生き生きして働いていて、マニュアルみたいな店員の応対ではなくて、ていねいであったかい応対をしていて、ああ、歳を重ねた人から学ぶものっていっぱいあるんだなあ、とすごくあたたかい気持ちになった。そしてこういう風に高齢者をあえて雇って、そんな造語まではやって、店の売り上げをあげている店長さんは、あっぱれ!と思う。
「あたしだってモスジーバーになりたいよ、と思ったおじいちゃんやおばあちゃんがいっぱいいるんじゃないかなあ?
制服もかわいいしね、でもこうやって社会のなかで、違和感がなく高齢者と若い人がまじって働いているのっていい。そしてそれが高齢者も、障害者も、若い人も、子どももみんなが共存して暮らせる社会が一番いいなあと思う。
おばあちゃんの入所している特別養護老人ホームはそれなりに快適に過ごせている。それでもそこにいった時には、なんだか時間が止まっているような感覚におそわれる。話せない寝たきりに近い老人が多いし、食事は半分が鼻からチューブでとっているので、食事のときは声をかけて食べさせている介護士さんの言葉だけが響いている。子どもの姿はめったにみかけない。そしておばあちゃんたちのベッドの枕元にはぬいぐるみ達が無言で在る。やはりここは社会という雑多な猥雑な喧騒からは隔離された世界なのだ。それは妙に不自然でもある。

いろんな先生がいて、いろんな生徒がいて、みんながお互いに認め合える、いじめという疎外のない学校になったら、社会もいろんな弱者も強者も共存できるほんとうのモスジーバーになれる。