S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

発火点

2007-05-31 16:47:17 | Weblog
中平卓馬さんの「見続ける涯に火が」を読んでいると、ひりひりした感覚になってくるのだ。

こんなに(見る)ことや(表現する)ことや、(世界)について真剣に、深く、痛くなるほど考え抜いた人がいて、そしてその人の言葉は、火のようにわたしの胸のなかで発火し、くすぶり、拡がり、熱く、そして洪水のようにいろんなものが、自分のちっぽけなものが流されていくような気がした。

あせったり、泣きたくなったり、それでもわたしも立ち上がりたいと強く思ったりする。

もうすぐ彼の評論集は読み終わる。
とても厚い本だったけれど、眠る前に儀式のように読み進めてきて、よかった。

北野武監督が「監督として評価されてきたものを、いったん捨てていかないとだめだと思った」といって、新しい映画の話をテレビでしていたけれど、得たものの位置に固執していたら、次に世界を開いていかれない。
それは、中平さんの言葉のなかにもあった。

ひとは自分のなかのものを守ろうとする意識は強い。
しかもそれが、人に評価されたものだったらなおさらだけれど、そこから出て行かないと本当はだめなんだろうと思う。


民芸家の河合寛次郎さんもいつも「新しい自分を発見しなければだめだ、今あるもので創ってしまったらだめだ」と言っていた。

それは写真も、詩も、いろんなものにあてはまると私は思う。
自分を表現するなんていう予定調和的な考え方を捨てて、世界を人間の側に都合よく引き寄せる考え方を捨てて、中平さんは立ち上がろうともがいていた。



ブテやこだまを見ていて、生きていくただそれだけに一生懸命な動物はすごい!
人間のように世界を自分でどうこうしようという考えがないから、動物は純粋に生きているからすごい。
だけど、ほんとうはちっぽけな人間だ。高度で精密な身体をもっているけれど、他の動物と変わりはしないという気がする。

知恵熱は出たっけか?

2007-05-29 16:43:49 | Weblog
次女のお友だちもはしかで、学校を休んでいたと話していたので、なんだか落ち着かなかった。
赤ちゃんの時、MMRというはしかと3種の混合のワクチンを打ったけれど、もう免疫がきれてるんじゃないだろか?
それでも、友だちがかかってから2週間以上も過ぎているけど、だいじょうぶそうだからというので、少し安心した。

大学ははしかの流行で大変だ・・・

わたしたちの世代はもろにはしかにかかった世代だから、完璧に免疫がついているけれど、ワクチンは免疫が弱いから消えてしまうこともあるなんて、打ったときには聞いてませんでしたが・・・・


こうなると病気にかかるということも、なんだか大事なことなんだなと思える。

息子が赤ちゃんの時、おたふくかぜから脳髄膜炎にかかり、長く入院した経験があるから、おたふくかぜトラウマがあって、長女も次女もおたふくかぜだけはかかりたくないと思ったけど・・・・

なんとか夏休みまで元気で過ごしてほしい。


きのうの安倍さんが「慙愧にたえない」という言葉を使って???と思った。
慙愧というのは調べると「自分の過ちを深く反省する」ことから出てくる言葉だから、自分の責任というのも感じて出てしまった言葉なんだろうか?

闇に隠さないで、きちんとする責任が安倍さんにはあると思う。

生命の不思議さと向き合ってきた

2007-05-28 17:02:32 | Weblog
晴れた日曜日、長女と「人体の不思議展」をみにいった。
会場はすごい人・・・・

この人体標本は本物の献体遺体を使って作っているということで、なんだか複雑な気持ちで見ていたけれど、つくづく人間は精巧にできた物体っていう感じがする。

筋肉だけになった人、輪切りにされた人体、
びっくりするほどはりめぐらされた血管の数
それは、まるで花火のように美しかった。

脳をふたつの手で持って重さを体感できるのは、わたしの両手にのった人の脳はなんだか生き物みたいな気がした。
この小さな脳で、人は考え、悲しみ、笑い、憎み、記憶しながら生きているんだ!



自分の身体、それから生命へのいとしさみたいなものも生まれた。
そして、細胞の集まった人間という生命の不思議さ・・・・
どうして自然から生まれた私たちは、こんなにも緻密に計算されたような身体の機能を持って生まれてきたんだろう?



かえりにふたりでアジアンなお店でお昼を食べた。
不思議なお店とまったりした空間がなんだかとてもうれしかった。


松岡さん、命はかけがえのないものです。
そんな勇気があるのだったら、安倍さんにも誰にも恩などないのですから、この晴れた5月の空みたいにみんな空っぽにして、またスタートしてほしかったです。
政治家としてではなく、ひとりのかけがえのない命を持って生まれてきた人間として、生きてほしかったと思います。

ブンブンブン・・・って蚊じゃないよ!GO-!

2007-05-26 16:52:50 | Weblog
郷ひろみさんが「ブンブンブン・・・ビンビンビン」と言いながら歌うのをテレビでアイロンがけをしながら夜見ていた。

郷さんは家のお父さんぐらいなのに、エンターティナーに徹していて、めちゃすごいと思う。
DJオズマさんと対談していたけど、あのふたりは、似ている。昔のTOKIO(トキオ)?を歌っていたころのジュリーみたい・・・

見せる、聴かせる、楽しませるといったことに徹して、自分という個をしっかり芸能人という位置にはめて徹していて、彼らの仕事はわたしはすごい!と思うのだ。

郷ひろみのファンではないけれど、自分の立位置をきちんと決めていて、それに徹して期待を裏切らないいさぎよさがカッコいいと思うなあ・・・


あの年齢であの体型は普通じゃあない。
かっこいい!
家のおとうさんなんか、すでにキムジョンイル体型だし、お父さんが真似して「ビンビンビン・・・」とか歌っていると、(腰が痛いのかい?)と思ってしまうよ。


ブテちゃんのお背中を写してみました。


中国語もしっかり予習?してがんばってやっています。
少しずつ語学の勉強してるなあって感じになってきました。

サラサラのさわやかヘアーに変えましょう!?

2007-05-25 16:39:59 | Weblog
植草一秀さんが小泉内閣のときから、「天下りを本当になくすつもりなら、改革は本物だ」と言っていたけれど、未だに本当に天下りを失くそうとしているのか疑問になる。こうして天下りの弊害で?わたしたちの税金は、マネーロンダリングのように、高い方へ流れていっているじゃん・・・・

松岡大臣って、ヘアースタイル変えた方がいいよ。
あれ、絶対おかしいよ、変だよ、と言いたい!
ヘアースタイルも変えて、説明もきちんとしたほうがいいよ、と言いたい。



きのうテレビで見ていたダウン症の倉石太次郎さんの描いた絵はとてもいい絵だった。
そして彼が、人が争ったり、悲しんだりしているのを見ると、とても悲しむというお母さんの言葉をきいて、「ああ、本当に障害をもっているのは、健康な私たちの方だ」と思った。
こういう人が身近にいたら、たぶんいつも自分の心が洗われて、自分自身と向き合って生きていかれるんじゃないかと思った。

娘がお家に連れてきたとし子さんもダウン症の人だったけれど、とし子さんを見ていると、なぜか優しい気持ちになるのは、こういう障害を持った人に神様が与えた力なんだと、思える。

人の本当のしあわせの意味を考える。

わたしも若いときは突っ張っていたから、周りをきちんと見ていなかったけれど、だんだん年を重ねて、すごく見えてくるものがある。

見えてくるから、怒りもある。
泣けることもある。


中平卓馬の本もようやく半分読み終えた。
この人も時代を見つめる目、物事を見つめる眼のすごさもはんぱじゃない!
また読み終えたら、そんなことも書いてみようと思います。

「戦争でこの国が得たものは、憲法だけです」城山さんの言葉

2007-05-24 17:10:14 | Weblog
作家の城山三郎さんが亡くなったけれど、城山さんの言葉が新聞に出ていた。

「戦争でこの国が得たものは、憲法だけだ」と。

わたしはこの言葉の重みを最近考えている。
わたしたちが、絶対見失ってはいけないものを、次の世代に伝えていきたい。


きのうも今日も夏みたいに暑い!
いいかげんに、コタツを片付けた。

長女はかなりの寒がりだから、まだ片付けないで!というけど・・・・こたつは気分的に暑苦しいから、片付けてすっきりしたかったので・・・


長女の工房の障害者さんが描いた絵、今度6月に新潟で展覧会をするんだって!
ハガキができたんだけど、すごくいい絵だよ!

「生まれてきたから死ぬんだよ」

2007-05-23 16:46:56 | Weblog
義父の手紙は自伝のような長い手紙だった。

人生には上り坂、下り坂、まさかがあるが、自分は今「まさか!」にさしかかっていること。

最初は落ち込んだけれど、今はなんでもおいしいし、毎日晩酌もおいしいし、大好きなゴルフも楽しくやってるよ!って。

自分は生きてきたんじゃなくて生かされてきたと思えるから、抗がん剤治療も全部お医者さんに断って、あとどのくらい生かされるかわからないけど、毎日楽しく生きてそしてだめな時が自分の寿命だから、今から死ぬ準備をしておくよ・・・
ということ。

ずっと考えてきた大学病院への献体をしたいから、家族の許可がいること。

お釈迦様が80歳で亡くなったのは、弟子のつくったきのこの料理にあたったんだけれど、その時、嘆き悲しむ弟子に向かってお釈迦様は「おまえの料理を食べたから死ぬんじゃない。わたしは生まれてきたから、死ぬんだよ」と言った言葉なんかも、お父さんは手紙に書いてあった。

お義父さんはとてもおもしろくて、元気でな人で、わたしは大好きだけれど、手紙をもらってもっとお義父さんが好きになった。

いつも本が好きで、よく本を読んでいる。
ゴルフが本当に好きで、友だちもたくさんいる。
そんな義父をわたしは、すごく尊敬してる。

6月になったら、家のお父さんと二人で、仙台に行こうと思っている。
(じいちゃーん、会いに行くよおー)

遠くにいて、親孝行もまったくしてあげられなかったし、何か喜んでもらえるような計画を今からたてておこう・・・

黄色い免許証入れもらった・・・

2007-05-22 16:59:45 | Weblog
免許証の更新で、半日かかってしまった。

いつも家の裏に警察署があるので、すごく楽だったのに、5年前、自分で忘れかけていたんだけど、シートベルトをしていなくて警察に止められ、1点減点していたんだった・・・・

その1点があだとなり、車で40分もかかる交通センターまで免許の更新にいかなければならなかった・・・


泣きの1点だよなあ。

交通センターはものすごく混んでいて、流れ作業のように列をつくり、写真をとり、そして1時間の講習を受ける。
必ず見せられる事故のビデオ・・・・
恐怖心をうえつける!?
だけど、ほんと気をつけて運転しようという気にはなる。
自分もぼおっとしていることがあって、事故は誰にも起こりうる。
交通規則が厳しくなって、飲酒運転なんかしたら、懲役3年(罰金100万円は払えないから、もしやったら私は塀の中の暮らしを体験するしかない・・・)


だけどあそこで働いている人たちは、毎日毎日、同じせりふを来た人に言わなきゃならないのもけっこう辛い仕事だなあ。
毎日何百人もの人が、免許更新にやってくるんだから。


きのう大好きな義父から手紙が届いた。
その手紙はワープロ打ちで、フォントの大きくした題名がついているのだった。
「肺ガンのうたがいに生きる私」
まるで、NHKのドキュメンタリーの題名のようで、それは読んでみると感激してしまうのだった。
また大好きな義父のことは書こうと思う。


股旅(マタタビ)のブテ

2007-05-21 17:16:54 | Weblog
ブテちゃんは、久々に舎弟を連れてやってきた。

舎弟はかなり美形で、かっこいい猫ちゃんだ。

ブテちゃんは、犬にたとえたらハグみたいなイメージで、足も短いし太いし、それでも顔もなんとなくユーモラスで憎めないキャラだ。

安いキャットフードをブテちゃん用に買ってあるんだけど、そのなかにおまけで、またたびの粉がついていたので、長女があげたら、ブテちゃんはいきなりジャンクになって、よだれをたらして、前面降伏みたいに、おなか出して、のたうちまわっていたそうだ。

嗅いでもあまり匂わないのに、このまたたびっていうのは、なんで猫はメロメロになっちまうのか?不思議です。

よだれまでたらしてトローンとしてしまうのです。

ブテちゃんは、雄なのにものすごく平和主義者のような猫で、こだまは雌でも闘争心がかなり強い猫で、性格の違いがすごくよくわかる。


娘の働く施設でも絶対人に悪意や妬みや恨みを抱かないSさんという入所者さんがいて、わたしはその話を聞いたとき、悪意や妬み嫉妬、恨みを抱く健常者であるはずの私たちのほうが、本当は障害を持っているような気がしてきた。

がんばれ!沖縄、辺野古のみなさん!

2007-05-19 17:00:13 | Weblog
辺野古の海では、沖縄の海を守ろうとする人たち、おばあたちが必死で戦っている。
政府はその反対運動阻止の為に、海上自衛隊を送った。

日本中が、あのやくざさんからも破門されたような、拳銃男の立てこもりをマスコミが1日中テレビで流していたその時も、沖縄辺野古の海で、安倍っちを最高指令長官とする?、軍隊まがいの自衛隊は、沖縄のおばあ達を、平和を愛する武器を持たない人々を自衛隊を派遣して押さえようとしていたのだ。

アメリカにお約束した基地のことが、なかなか進まないからといって、拳銃男には警察、機動隊・・・・・沖縄市民には武器を持った自衛隊・・・なんつうことが、ふつうにまかり通ることじたい、めちゃくちゃおかしいではないか?


しかもそんな沖縄の様子を、テレビも新聞もいっさい報道しないのだ。
だいたい、テレビや新聞は本当のこの国の真実を伝えているのか?
新聞はやきいも包むか窓ガラスそうじしか、使い道はないのか!と言いたい。


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悲しくなってくるよ。