S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

小さな映画館のこと。

2011-04-30 16:13:22 | Weblog
内閣官房参与の小佐古敏荘・東大大学院教授(放射線安全学)が福島原発の政府の対応
を批判して辞任した。

この先生が子どもの年間被ばく量を20ミリシーベルトにすることはありえないと
批判していたけれど、この先生がわたしは正しいと思う。

政府はのちに発生するお金のことばかりで、子どもの命を真剣に考えていない。

「国民の生命と財産を守る」ということは国の政府がやることの第一だ。
これが全てだと思う。それをしない政府など存在する意味もない!

原発利権に地デジ利権・・・・利権だらけのこの国の虚しさ・・・・・




駅のそばに新しいショッピングモールができたので、きのうの休日に様子を見に
行った。

すごい人!

ここには3Dの映画館もある。
現在上映されている映画は5本。

映画館にはなつかしい思いでがある。
高校の頃、中間や期末試験中は学校は試験で午前中終わる。
みんなさっさと家に帰って一夜づけの準備。

映画の大好きな友達がいて、試験中はいつもふたりで映画館に通った。
時間があるから映画を必ず見に行った。

昔の映画館は駅のそばにあって、古くて暗くて小さくてそしてトイレの匂い
までしそうな映画館だった。
椅子も固くて狭かった・・・

その映画館でわたしたちはたくさん映画をみた。

「ひまわり」を見た時は、二人で泣いた、世の中にこんなに悲しいことが
あるだろうかと泣けて泣けて仕方がなかった。
だから今でもひまわりの花を見ると哀しい・・・

「サウンドオブミュージック」はすごく可愛かった

もうその映画館は今はない。
レトロな小さな映画館は街では人が入らず閉館していった。

このショッピングモールの映画館はきっときれいなんだろうなと思った。

だけどあのきたない小さな暗い映画館がなつかしい・・・
もう二度と戻ってこない友達との思い出の映画館だ。

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詩を紹介します。

2011-04-27 16:16:17 | Weblog
震災が起きてから、なかなか詩をかけずにいて、音楽を聴いたり、吉本隆明の
「反核」異論 をひっぱりだして読んでいたりした。


現代詩手帖という雑誌に掲載されていた福島の詩人和合亮一さんの「詩の礫」
を読んでいた。

心が打たれた、

心が揺さぶられた、

震災でがれきに埋もれてしまったように感じた詩のことばが、ここにあって
泣きそうになった。

わたしもきちんと書かなければ・・・と、言葉から遠くなりそうな自分が
恥ずかしく思えた。


一部紹介させていただきます。

 ある男が言う。「朝になるともの凄い数の機動隊の車を見る。一列になって
 、福島市に向かっていく。交代するのだ」何を?何かを。私たちは冷たい汗
 を、記憶にかいている。


宮城県石巻市の、野球場は現在、火葬場になっています。たくさんの無念の
 命と、これ以上の悲しいゲームの中止を求めます。白球よ。
 転がり止まない、心の球形よ。


 放射能が降っています。静かな、静かな、夜です。




お父さんの弟の子どもたつきくんはまだ行方不明のままです。
お母さんは毎日毎日がれきをどかして探していて、腱鞘炎に
なってしまいました。もう50日もたつのに・・・
お母さんの時間はあの日から止まったままです。

きのうまで例年になく寒い春で、いまだに暖房器具・・・
けれど今朝は庭に出ると、生温かい風で気持ちが悪いほど。


 

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何がなんでも守らなきゃいけない。

2011-04-26 16:28:50 | Weblog
きのうニュースを見ていて奇妙な感じがした。

福島の幼稚園の先生が、子どもたちが庭で遊ぶのを制限されたことに対して
「子どもは外で遊ぶことによって成長していくのに、それが制限されるのは
悲しいことです」と言っていた。

でもこの先生の言葉は視点がずれていると思った。

わたしがこの幼稚園の先生だったら絶対にその制限は守らなければいけないと
決意する。悲しいことは制限されたということではなく、その影響をきちんと
した情報を出さない政府に悲しいほど腹が立つことだ。


本当に子どもの健康を真剣に考えたら、絶対に年間20ミリシーベルトなどという
いきなり福島の原発の事故後にあげられた数値を信用できないはず。

そしてこの数値は子どもたちにとって健康に害がないとはいえないと思う。

子どもたちはできれば放射線数値の低いところで生活させなければいけない
と思う。

生活があって家族があって仕事があるからそれは難しいことかもしれないけれど、
チェルノブイリでも子どもたちの甲状腺がんは事故後4年、5年・・・とたってから
ものすごく増えている。

チェルノブイリでもソ連政府は事故の被害を正確に発信していないし、どれだけ
たくさんの子どもたちが影響を受けたかも発表していない。

25年前のチェルノブイリが25年もたった現代の日本の福島原発と重なって見える。
何年後かに何かあってからでは遅いと思う。

水俣病もしかり、イタイイタイ病もしかり・・・
時の政府は、自己保身ばかりで、犠牲になったのはそこに普通に暮らしていた
普通の市民だ。


野菜の基準値も福島の事故後に一気に引き上げられた。
今の日本の安全だという野菜の基準値は輸入制限する海外からの野菜より
何倍も多い。

風評被害というなら、原発事故前の野菜の基準値に戻してほしい。
そしたら風評被害などというものはなくなる。

その場、その場でいきなり基準値を上げ、安全だという政府そのものが信用
できない、政府がみずから風評被害を大きくしている。


わたしたちには子どもたちを何が何でも守る義務がある。
政府は子どもを守る強い義務があるのだ。

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本当に責めを負うべきは誰か?

2011-04-25 16:55:15 | Weblog
福島原発で東京電力はひとつの企業。

利益を追求する企業だ、そして原子力発電という間違うと地球規模で環境破壊して
しまうものを扱うために、設けられた原子力安全委員会、原子力安全不安?院という
いろんな組織がわたしたちの払う税金で賄われてきたはず。

そういう組織は一企業の利益優先から視線を異にして、この原発は安全か?
どれだけの地震に耐え、どれだけの津波に耐え、もしものときの冷却電力確保まで
厳しく精査して、原発にゴーサインを出す組織なはずなのに・・・・

こうしていざ事故が起きるとこういう組織は冷却電源を二重三重に確保ということも
やってなかったし、津波や地震の想定さえ甘過ぎて、しかも30年以上もたっている
原発の安全さえ厳しくチェックしておらず・・・

一体巨額の税金を払ってこの人たちは何をしていたのか、とこういう組織の
責任もすごく大きいのではないかと思う。

確かに今のカン政権の対応もあまりよくなかった・・・しかし、こういう原発の
なあなあの関係やずぼらな安全チェックをずっとしてきたのは、前自民党政権だ。

原発利権に群がった前政権の政治家、マスコミ、学者も責めを負うべき。

責めを負うべき人たちが、涼しい顔して、谷垣氏は自民党政権の責任を自覚すること
なく、カン政権の対応を批判しているなんて、恥ずかしくはないか?
自責の念さえも持たない自民党にもわたしは腹が立つ・・・

事故が起きてからしか考えられなかった自分にも腹がたつ、こういう自民党に60年も
ゆだねて何も考えなかったわたしたち国民の責任もある。

いろんな後悔先に立たず・・・で悔しいけれど、地方選で自民党を勝たせることもまた
責任を負わせない悪い選択なのではないかと思う。

今回、責めを負うべき人は東電だけではない。
原子力安全委員会や保安院という仕事をきちんと全うしなかった人たちの責任はとても
重い。
そして自分も・・

福島の原発で避難せざるえなかった人たちに本当に申し訳ないし、
殺されるたくさんの牛や豚や鶏たちに本当に申し訳なく思う。

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花桃咲いた。

2011-04-23 20:01:27 | Weblog


庭の花桃の木に花が咲きました。

おととし花桃の里から苗木を買ってきて植えたものです。

小さいころからあまり花には興味がなくて、友達が花の名前をよく知っていて
いろいろ教えてくれても、まったく花の名前を覚えず・・・・

あまり花屋さんにも縁遠く、花を買う感覚もあまりなく。

今は仏壇の花をたまに買ってくるぐらい。

でもこの花桃ちゃんはけっこう可愛い、ピンク色も濃くて派手目なのがいい。

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普通に安心じゃなくて、気をつけることが日常になってしまった。

2011-04-21 16:36:38 | Weblog
2011年の地球環境大賞に2月に東京電力が選ばれていた・・・!とか・・・

もちろん今回の原発事故で辞退したそうだけど、あまりにも皮肉。


今朝新聞で、茨城、千葉のお母さんの母乳から放射性物質が出ていたという記事
を読んで、青くなった・・・

原発から放出された膨大な放射線物質は、とうとうここまできてしまったのか?


次の世代を守れないようなエネルギー開発は本当にリスクが大きすぎ、危険すぎ、
そして廃炉にするまでの長い年月と莫大なお金がかかることも考えると、
原発はこれから見直されなくてはいけない転換期に来ているだろう。


福島の原発から近いところに住んでいた人たちの苦しみは想像できないほど
深い。

けれど日本の海沿いに建っているたくさんの原発のことを考えると、とても人ごと
ではなく、自分たちの問題としてはねかえってくる。


人間はいつのまにか人間の力に奢りすぎていたのだろう・・・
自然の力がその奢りをこっぱみじんに打ち砕いた。

そしてこれからの未来を謙虚に踏み出さなければ、今のたくさんの人の苦しみを
無駄にしてしまうことになる。
すべての価値観を一度大きく考えなおす時がきている。


放射性セシウムをあまり身体にとりこまないよう、カリウムを多く含んだ海藻や豆類を
とるようにしてせめて食事を気をつけていこう・・・

だけどこれだけ海も汚染水を流すと海藻もだんだん心配・・・
今まで普通になんでも安心して食べていたのに。

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1日で桜が散ってしまった・・・

2011-04-19 16:20:36 | Weblog
やっときのう満開になった桜なのに・・・・
夜半の強い雨で、今朝はもう散り始めている。

なんと花の命ははかないなあ・・・


こだまは少し暖かくなったので、最近はこたつで寝ていないで、夜わたしや娘の
お布団の上にのっかってくる。

知らずにいて真夜中あまりの重さに、金縛りか?と思うぐらい身動きできずに
足が痛くて目が覚める。

金縛りは何度か経験しているが、かなり恐怖だ。

娘はけっこう気にせずにこだまをつぶしたり?して寝ているらしいけど、
わたしは気になって少しずつ端に寄ったりしていると、こだまは図に乗って
どんどん真ん中にお姫様状態になって寝ている。

朝、どっと疲れる。



アメリカやインド、世界の反原発デモはニュースで報道されるのに、日本でここのところ
何度も起きている反原発デモはなぜとりあげないのか?

今まで反原発をかかげた人たちはかなり足を引っ張られ、前福島県知事のように
冤罪で政治生命を断たれた人もいる。

原発の闇は相当深い。レベル7ぐらいだ・・・・

ニコニコ動画に出ていた小沢さんは原発は過渡的なエネルギーだと言った。

茨城の東海村や浜岡原発は本当にだいじょうぶだろうか?
日本が広範囲で揺れ続けているので、ほんとに心配



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大変な苦労をしている人たちのことを忘れない。

2011-04-18 16:19:13 | Weblog
9か月・・・・長いなあ・・・

そしてそれでまずは放射性物質は出なくなるのだろうか??

これから暑くなるのに、現場で働く人たちは重装備の防護服で暑いし、
本当に大変で、まるで戦争の最前線の兵士のようだ。
たぶん、東電の下請け、孫請けの会社の社員の方が多いと推測できる。

そして、原発の近くで行方不明者の捜索をしている警察官の方々は、強い責任感や
使命感を持って作業をしていて、本当に頭が下がる思いで、尊敬する。


そしてま逆に
いつも「ただちに健康に影響はないと考えます」と言ってる官房長官。

南相馬市を視察してたった5分ぐらい車外に出るだけなのに、重装備の防護服。
(防護服を着ると誰よりもころころ太って見えた)

あれをテレビで見た人は「ただちに健康に影響はない」なんて
絶対信用できなくなる!


近くのお寺の住職と話をしたら、和尚さんの知り合いのお寺も随分津波で
被災したそうだ。
そして流されたお寺は小さなお寺が多いと言っていた。

昔からの大きなお寺は海から近い平地にはなくて、街の高い所にあるから難をのがれた
けれど、小さなお寺はみんな平地に建っていたから被害にあったと住職は
言っていた。


世の中は大きな災害や、戦争の時に、はっきり分かれてしまう。
お金があったり、権力があったり、そういう人たちはやっぱり難をのがれ、
弱い人たちは、どうしても大変な目に遭う・・・・

まだまだ復興まで、とてつもなく遠い道のりで苦難が多い。

ここから日本は変わっていけるだろうか?
弱い人たちにも優しい国へ。


桜が満開になった。今年の桜は少し哀しげ・・・



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「海よ光れ」と

2011-04-16 16:15:44 | Weblog
原発で、どんどんたまってくる汚染された水を循環させて、原発を冷やすことができたら、
水も入れなくてもいいし、汚染水を移す場所にも悩まなくていいのになあ・・・

ずっとそんなことを考えていたら、ほんとに汚染水で冷却することを考えているらしく、
それがうまくいけばいいなあと思う。

21世紀になって、科学も進歩したんだから、放射性物質を害がないように変えられたら
いいのになあ・・・と思う。

もともと原子も核も中性子も自然界に存在しているものなのだから。



岩手県山田町の小学校の児童が作った新聞の題名にとても心打たれた。

「負けるな、よみがえれ、大沢の海よ光れ」
海よ光れってなんて素敵な言葉だろう。

海に囲まれた日本は、たくさんの海の恵みの恩恵も受けて暮らしてきた。

海のないここ長野で生まれた私は、初めて海を見たのは小学校の修学旅行だった
けど、海と対面した時の自分の気持ちを今でもすごく覚えている。
身体の中や胸の中を、とても大きな水色の風が吹いたみたいだった。

嫁いだ長女が初めて海を見た3歳の時、水平線を指さして
「大きな一があるよ!」と言った言葉も感動的だった。


今回、牙をむいて多くの人を呑み込んだ海だけれど、その被災した子供たちが
「海よ光れ」と言った言葉にすごく感動した。

子どもたちはきっと見たこともない恐ろしい海を見ただろう・・・
友達や家族や家をその海に奪われただろう。

でも「海よ光れ」と子どもたちは言った。
どうか、原発も早くおさまって、以前のように東北の海が光るといいな。

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迷ったりしながら・・・

2011-04-14 16:15:57 | Weblog
いろいろ疑問は出てくる。

いろんな所で、福島や茨城を応援しようと野菜を売っていて、それは応援しようという
人たちがたくさん買っている。

放射線量が国の基準値以下だから・・・店頭に並んでいるものは基準値以下だから・・・
テレビでも連日安心ですという、だけど・・・

基準値以下でも入っているものを、いろんな野菜から食べた場合、そして基準値以下だから
安心と水道水を普通に使う、あるいは大気中の放射性物質も毎日少しずつでも吸い込む。

基準値以下のものを毎日、毎日食べたり飲んだり、吸い込んだりしていけばそれはやっぱり
身体にたまっていき、いつか基準値を超え、健康に害があると私は思う。

それは今の日本の福島原発の状況に似ている。
チェルノブイリのように一発で大量には放出されないが、毎日毎日放出され続ける日が、いつまで
続くのかわからない、1年かもしれない・・・もっと長いかもしれない。

わたしたちは生きているのだから、やっぱり毎日少しでも被爆はできるだけさけたい。

自分のような年齢では問題はあまりないと思う。
長生きしたいと切実に思っているわけでもないし・・

けれど家にはこれから結婚し、子どもを産もうと思っている世代の人間もいるので、やっぱり
食事を作る時には、できるだけ安心できるものを食べさせたいと今は思う。

チェルノブイリでは子どもの時、被爆した人が大人になり妊婦さんになって異常がみつかって
いる人もいるからだ。

だから今は子どもたちや若い女性には気をつけてほしいし、子どもたちのお母さんは
やっぱりがんばってほしいと思っている。

目に見えない敵はてごわい!

原発が落ち着いて、暴走が止まれば、きっとだいじょうぶと思えるが、今は綱渡りしている
ような状態だからできるだけ被爆を少なくしておきたい。

いつも武田邦彦先生のブログを読ませてもらっていて、先生の言葉は信頼できると思っている。


そう思って、やっぱり野菜を買うにはいろいろ考える。

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