S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

「むごい夏」

2018-07-31 13:36:18 | Weblog
信濃毎日新聞の夕刊に辺見庸さんがオウム死刑執行についての寄稿をされていた。

題名は「むごい夏」・・・・辺見庸さんは死刑制度には一貫して反対してきた人だ。

「生首」という詩も読んだことがある。

クチナシの花が、突然、白い垂直軌道を描いて、落花するのをみて絞首刑に想いを馳せる。

この日本では死刑執行があたかも「祝祭」のようになってきてはいないかと彼は問う。


今朝の新聞でも作家の加賀乙彦氏が「死刑は感性をだめにする」という記事を載せている。

加賀さんは東京拘置所の医務技官をしていた時に、何人もの殺人犯に会っているが、犯行前に

自分が死刑になることを考えた人はいなかったという。つまり死刑制度は犯罪の抑止力にはならないということだ。


死刑執行で確かに被害者家族は束の間ほっとするかもしれない。


けれど、前に辺見さんの本を読んだ時、絞首刑にするために、犯罪者につける輪のような金属・・・

それをやはり作っている会社があり、犯罪者の首を吊るすロープもそれを作っている会社がある。

執行のボタンを押す刑務官がいいる。


想像すると、それは限りなく無力な虚しさにおおわれる・・・


13人の死刑執行をたんたんとこなし、それよりも2年後にくる誰の為にやるかわからないオリンピックを

マスコミはうれしそうに報道する。

豪雨の被害を受けたところでは、いまも人々が絶望的な片づけをしている。

その片づけも、オリンピックも、ほとんど善意のボランティアが支える・・・・


国家はますます圧力を強くしている・・・


ほんとうに考えなければならないことは、水に流されようとしている。


また猛暑と熱帯夜が続いている。

今年はほんとうにむごい夏だ。

わからないままの闇

2018-07-27 16:17:21 | Weblog
あの日の朝は、長男が高校受験の合格発表の日、オウムによる地下鉄サリン事件が起きた。

テレビに映し出された衝撃的な映像を見ていて、息子の合格どころではない気持ちになったのを覚えている。

13人の死刑が執行された。
もうすぐ平成という時代も終わる。

松本死刑囚は、結局最後まで何も語らないまま、死刑は執行された。

頭のいい未来ある若者達が、オウムという宗教に心を捧げ、沢山の人々を犠牲にしてまで、果たしたかったものは何だったのだろう?

そしてなぜ胡散臭いとしか思えないようなものにのめり込み、ほとんどの自分の人生を刑務所の中で過ごし、そして日本の死刑制度のなかで死刑を執行されて人生を終えてしまったことは、なんともやるせなくて、不幸だったと思う。

若者が、社会に反抗するのは、昔の学生運動もあったし、反戦運動もあった。

けれど、なぜカルト宗教なのか?
なぜテロなのか?
わからないことだらけのまま、闇はまた闇のなかに沈んでしまったような感じがする。

本当は、さらけ出すことが、犠牲になった方々の為にも必要だったと思う。

こも闇が、また形を変えて、日本の空の上に覆い被さることがないようにするためにも。

微かに共鳴する気味の悪い音のような・・・・

2018-07-25 14:56:39 | Weblog
自民党の杉田衆議院議員の「LGBTは生産性がない」という発言は、人間の捉え方を間違えているような気がするし、

相模原のやまゆり園で起きた障害をもった人達を人として捉えていないあの事件の犯人の主張や、

今、裁判をしている国による優生保護法による人口妊娠中絶とか、おなじ匂いが微かに共鳴し、

気味の悪い音を低くならしているような気がする。


子供を産まない人を「生産性がない」とするなら、それは人としてあまりにも狭い考え方。


障害を持った人、性同一性障害の人、発達障害の人・・・

ある意味すべての人が完璧な人間ではなく、どこか欠けて生まれてくると思う。

すべて完璧なのは神様しかいない・・・・

政治を志す人は自分は完璧と思いがちだけど、国民からみたら政治家の人達の方が欠けている性格の人が多い気がする。


いろんな考え方を持った人は確かにいるだろうけれど、他者を否定するのはやはりおかしい。


そして「生産性」っていったい何だろう??

子供を産まなくても、すごい絵を描いたり、素晴らしい音楽を創ったりするひともいる。

日々、一生懸命仕事をして働いて、社会の為にがんばっているひともいる

みんな何かを産みだして生きているのだ。


どれだけこの国の人たちはがんばって生きているだろう・・・被災された方々をみていてもすごくそう思う。

御岳海おめでとう!

2018-07-23 15:00:37 | Weblog
映画のジオストームか?っていうぐらい気象衛星が暴走してるのか?みたいな暑さです。

名古屋場所、御岳海は優勝しました!

優勝インタビューで「暑かったっす!」って言ったのが的をえていましたが、長野県人としては

ほんとうれしいです!

横綱がいないとはいえ、それでもこのチャンスを逃さず、優勝につなげた御岳海はりっぱです。

一か月ほど前、いつもとっている新聞を配っているところから、御岳海の手形が印刷された日本手ぬぐいを

もらいました。その手形にわたしの手形を合わせてみたらぴったりで!御岳海はあんがい手の小さい力士だと

思いました。(まあ私の手はかなり大きいですが・・・・)


隣町の有名な江戸時代?の力士「雷電」は190センチもあったそうで、雷電の生家のそばにある道の駅に

雷電のレプリカみたいな像が飾ってありますが、すごく大きな力士です。


この暑さのなか、御岳海の優勝は長野県に元気をくれました!



夏の思い出といえば、以前、松代の窯場で働いていたころ、ガス釜で陶器を焼いていましたが、

大きな窯で、2日間ぐらいかけて焼きましたが、焼いている窯の部屋で、一日中、素焼きのお茶椀や、

壺に揺薬をかけていました。

夏には、窯を炊いていると、そこは42,3度にはなってしまいましたが、そこでせっせと揺薬をかけて

働いていた日々がなつかしいです。

熱中症にもならず、よく体力がもったなあと思いますね。


少し、涼しくなって一息つけるとうれしいですが・・・・

梅を漬けたのを干してます。

2018-07-21 16:01:57 | Weblog
あまりにも暑いので、長野県に住んでいることもあまり関係ない・・・

車で冬にはスキー場になる菅平でペンションをやっている知人にメールしたら、昼間は暑いけど、

夜には22度ぐらいになるよとのこと!

うらやましいです。


なんだか夜も寝苦しい。ご飯も冷麺やそうめんばかり食べていて、これは良くないなあと思うけど、

うなぎは高いですよね。


一昨日は、定期的な検診で、入院していた病院に行ったら、病院の中は温度が一定に保たれていて、快適です。

主治医の先生も元気そうでした!

先生も若いのに、坐骨神経痛をかかえていて、入院してたとき、そんな話をお互いにしてましたが。


今、わたしは漢方薬の治療もしています。

漢方薬は30分かけて煮出して薬を一日分作り、それを飲んでいます。

生薬なので、漢方の先生が煮出したものは、庭の木にまくと木が元気になるよっと言ってましたので、

それを庭の木の下にまいています。

朝は部屋に漢方薬の匂いが充満しますが、その匂いにも慣れてきました。

最初、飲みずらかった味にも慣れてきて毎日飲んでいますがすごく汗がでるのです。


とにかくこの夏を乗り切らないといけません。

生命に危険が及ぶ暑さなんて初めてです。

こだまは生きていてもこの暑さは無理だったかもしれません・・・・


漬けておいた梅を干しています。今日は2日目。


残酷暑!

2018-07-18 15:34:33 | Weblog
生きてきた中で、今年ほど酷い暑さは無かったと、高齢の方々が言っている。

それでも、高齢の方は、畑に行ったり、草取りをしたりと無理をしてしまう。

それで、畑で倒れてしまったり。

うちの会社も、現場仕事なので、塩の入ったタブレットや飴をみんなに持たせている。

休みも長く取らないと体力が持たない。


右足を痛めて広島に行かれないというソウリ大臣が、左足に手をあてて痛そうな顔で歩く写真を見た。

そして、カジノ法案を成立させようとしている。

この人は恥ずかしい。

赤坂自民亭で、みんな親指を立てて笑いながら写真に写っているのも、気持ち悪い。

親指を立てる意味って何?


被災地だけでも、どうかもう少し涼しくなってほしい!

苛立つ暑さですねぇ

2018-07-16 15:36:28 | Weblog
本当に暑いです。

昨日は、友人の陶芸の個展の最終日だったので、車で長野市へ。

途中、大渋滞でその原因が、国道での事故でした。

連休でただでさえ車が多いのに、ここで事故らないでよ!っと言いたくなりましたが。

そして、長野市内は、この暑さの中、右翼の車ががなりたてて街中を走っていて、また渋滞。

猛暑だけで、人は苛立ってくるような気がします。


この中で、被災された街に沢山のボランティアの方々が、お手伝いに入られていて、頭が下がります。
暑さで大変だと思います。みんな優しい。


とにかく、暑さが和らいでくれることを祈って。

子供の頃の夏は、もっとやわらかかったなぁ。
夜には涼しい風が吹いて、開け放った窓からは蛍も、カブトムシも迷い込んで来て。

湊かなえ「未来」を読んで。

2018-07-13 15:27:42 | Weblog
湊かなえ「未来」を読んだ。

湊かなえさんの小説の展開や予想できない結末や、そしてまだ大人ではない高校生ぐらいの

子供たちの心の描写が、すごいなあといつも思う。

子供たちの哀しみにぴたっと焦点を合わせて、希望などけして書かず、幸福とは遠いところで

「未来」を映し出してみせる力量に尊敬する。


現代の社会を的確にとらえて架空の物語にしながらも、そのリアルさも現実のもののように迫ってくる。


想像力というのは、ある意味、人として社会で生きていくためにとても必要なものだと思う。


想像力がちゃんとある人間が政治をすれば、たぶん国はもっと人に優しい国になるだろうし・・・・

想像力がある親だったら、子供を虐待しないだろうし・・・・・




我が家のこだまが死んでから一週間が過ぎて、いつもお風呂場の風呂桶にくんだ水をひとりでいるとき

飲んでいたこだまなので、家族がみんな長年の習慣で、お風呂上りに、つい風呂桶に水を入れてしまう。

まだいないことに慣れていない所がある。

せめて暑さがひどくなりませんように。

2018-07-11 16:47:19 | Weblog
日を追うごとに、豪雨の惨状が、映し出されて、
あの津波の街に行って見た惨状と重なって見えて、泣きそうになる。

東日本があの時はやられ、今度は西日本がやられて、この小さな国が、悲鳴をあげているような気がする。

今朝の新聞にも、赤坂自民亭の宴会の写真が載っていた。

西日本の人達は、涙を流していて、なぜこの人達は、被災した酒蔵のお酒を飲んで、こんなに笑っているんだろうか?

同じ国の人間だろうか?

いや、この人達は人間だろうか?

人間の皮を被った獣だろうか?

なぜ、この国はこの獣のような人たちに牛耳られていなければならないんだろうか?

不思議で仕方ない。

なぜ今カジノなのだろうか?

なぜ今、議員数を増やす法案なんだろうか?

この人には故郷は無いのだろうか?


どうかせめて、暑さがひどくなりませんように。

どうか、神さま、泣いている人たちを助けてあげて下さい。

身体リセット

2018-07-09 15:03:47 | Weblog
ひどい雨によるひどい水害です。

こういう時に、宴会をしたり、フランスの軍事パレードに行ったり、この国のトップとその奥さんは

一体何を考え、どこを見て政治をしているのでしょうか!

本当に、頭にきて、そういう国民のことさえ考えていない人たちは、悪魔と同じかそれ以下だと思います。


金曜日に東京にでかけ、千葉の娘のところに泊まっていました。

土曜日の夜は千葉のマンションは地震で揺れ、響はこわばった顔でわたしにしがみついてきました。

「じしん、こわいねえ」と何度も言っていました。


金曜日は知っている方にお聞きして、入院していた病院の主治医の先生からも一応簡単な紹介状をもらって、

体質改善と坐骨神経痛の痛みの完治に望みをたくして、漢方薬の先生に診察してもらいにいきました。

先生は、わたしはとても元気な人間だと言いました。

身体の周りのオーラがとても大きいのだそうです。

抗がん剤をした人を何人も診てきたけれど、私のように元気な人はいなかったと言われました。

うれしいですが、なんだか自分が普通の人間じゃないみたいな気がしました!

抗がん剤や放射線治療もとても効果的にきいていて、半年ぐらいで坐骨神経痛も良くなるよと言いました。

漢方薬を2週間分処方してもらいました。

苦いというより、不思議な味で、匂いはものすごくて煮出していると部屋中が漢方の匂いでいっぱいになります。

癌は再発や転移がこわいので、漢方薬や日々の生活で健康な身体にリセットしようと思います。


この国のトップは精神をリセットした方がいいとわたし思います!