筋錬忍者 主将

2010年1月1日開設


禍いは、口より出でて身をやぶる
幸いは、心より出でて我をかざる

レクイエムコンサート2010(2010.07.25)

2010-07-31 08:45:46 | 音楽

久しぶりの更新です。

明石歩道橋事故・大蔵海岸陥没事故で亡くなられた12名の方を追悼するコンサートで今年で9回目となります。
このコンサートに行くのは2回目。
僕がお世話になっている SANTOS.D氏が熱唱されます。
今年も招待して頂きました。


地下鉄伊川谷駅から歩きました。
この町にはほぼ2年間ほど住みましたが、こんないい景色があるとは・・・

神戸学院大学
毎年ここのメモリアルホールで開催されます。


神戸学院大学管弦楽団

マリンバ演奏 田村早苗さん

素晴らしい演奏に感動しました。


合唱団“きらぼし”の鎮魂歌が始まりました。


SANTOS氏は熱唱されておりました。
途中詩の朗読があり、心を突き刺しました。


最後は全員で“ふるさと”を歌いました。

コンサート中にもあの日の事が思い出されました。
2001年7月21日 明石花火大会を見物する為に、JR朝霧駅から大蔵海岸へ行く為の明石歩道橋が全く動かなくなり、その橋の上で将棋倒しになり、死亡事故が発生しました。

私はこの日、偶然にもこの橋の上におりました。
当日、妻の実家(垂水)に帰省しておりましたところ、おばぁちゃんが「花火大会見に行こか?」と  
行きましょうと一つ返事で答えました。
当時10歳の娘と5歳の息子を連れて・・・

JR朝霧駅に着いたのは午後7時前だったと思います。
橋の6分目を過ぎた時に人の動きがピタッと止まりました。
入場規制か? とその時は軽く思いました。
それからは牛歩の様に少しづつ前進していました。
間もなく夜になると花火が始まりました。
頭の上に花火のカスが落ちてくるぐらい近い距離です。

花火が始まって1時間以上が経過するのに、全く前進の気配が無く、ギュウギュウ詰であった為、皆から不満が出始めました。
それと同時に若い人達が橋の上に登り、携帯電話で警察に電話し始めました。
この時、私は息子を肩車したままずっと頑張っていましたが、直観的に
“今日必ず事故が起こる” 死んでも息子は下に下ろさないと信念をもちました。

私から見て、おばぁちゃんと娘は前方5mぐらいに見えました。
もう少しで出口まで10mぐらいになった時でしょうか?
急に後ろから押されて、橋を脱出しました。
「ほう~ やっと出られたねぇ」と息子に言いました所、「祭りにいく~」と息子は言ってました。
その時は分からなかったのですが、それが将棋倒しの瞬間であったと思われます。

後から下敷きになった子供達が運び出されましたが、すでに血の気は引いて顔が紫色に変色していたのが忘れられません。
橋の下では人工蘇生などが行われ、地獄と化していました。
事故に遭った人達と、事故から逃れた私たちの差は、橋の上に行った私達が偶然にも少し時間が早かっただけです。
明らかに管理できなかった人災であると思います。
あれからしばらくは、人ゴミの中に行くのも億劫になったのを覚えています。

この事故を忘れない様、来年もこのコンサートにお伺いしたいと思います。
お亡くなりになった方々の、ご冥福をお祈りします。

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2 コメント

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Unknown (ken)
2010-07-31 18:07:20
あれからもう9年たつんですね、あの行政と警察の対応に憤りを覚えてました。
なんといいかげんな、まったくの無責任と想像力の欠如!
主将さん、その現場におられたのですね!
ほんとに間一髪のところだったのですね。
京都でも五山の送り火の時に渡月橋でもう満員電車みたになって、警察の人が橋が落ちます!歩いてください!といっておられたのを思い出しました。
クラシックはあまり聴かないのですが、鎮魂歌ということで感動するものがあったのですね。
犠牲になられた方がこどもということで・・
心にこみあげるものがありますね
ご冥福をお祈りします。
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覚えてくれていましたか (主将)
2010-07-31 21:20:43
そうなんです。
本当に偶然に現場に居合わせました。
花火大会なんて久しぶりでしたので、楽しみにして行きましたが、大変な惨事となりました。

帰りに電車で帰る気力も無く、タクシーで帰りましたが、帰ってからビールを飲む力も残っていなかった様に思います。
亡くなった子供達もきっと楽しみにしてこの花火大会に来たに違いありません。
本当に残念な事件でした。
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