靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

「神」って何だろうねと話した夜

2014-02-02 06:49:57 | 子育て風景
就寝前は、いつも夫と私の寝室に皆で集まり、ベッドに引っ付いて横になりながら、絵本を読んだり、その日の出来事や思うことなどを話したり、その後、皆で感謝の言葉を言い合い、ハグして各自の部屋に別れるというのが日課になっている。

昨夜は、夫が下の二人に絵本を読んでいる間、長女とひっついて横になり、学校の様子などの話をしていた。

すると、長女が言う「A君とB君がね、今日、言い合いになってね。A君は、神が宇宙を作ったといい、B君は、ビッグバンが起こったから宇宙が始まったと言ってね。A君、顔を真っ赤にして手を握り締めて。A君の家族は敬虔な○○教徒だものね。でも周りを見回してもね、『神』というものを信じない子の方が、多いように思うなあ」


そこから「神」って何だろうという話に。

色々な「神」のイメージがあるのだけれど、「神」を何とするかで、「神」というものが「いない・いる」というのも変わってくるね。

ママ自身は、聖書に書いてあることは、象徴的に表された言葉だと感じているから、「神創造説」も「ビック・バン理論」も矛盾しなくてね。「ビッグバンという始まりがあった」そういった仕組み全てが、「神」と呼ばれることもある、人智を超えた存在によって可能となっている、そんなように思ってるのよ。

実際に何らかの宗教を信じている人でもね、「神が六日間で世界を創った」というのは、一日を20億年近くに換算してのこと、とか、「神がまずは光を創った」というのを、「ビッグバン」のことだと解釈する人もいる。聖典に書かれている言葉をどう解釈するかで、「神創造説」も「ビック・バン理論」も矛盾せずおさまることもあるね。


「人智を超えた存在」について人と人とが「コミュニケートする」にはね、どうしても何か「コード」が必要で。例えば「神」というコードが用いられるのだけれど、それを周りや次世代に伝わり易いように、その風土や文化に合ったストーリーや様々なイメージで膨らませられていって。

でも元のコアのところを見つめるなら、例え違う言葉で話されていても同じ、というようにママは感じているのよ。

そしてこの「元のコア」の感覚というのはね、本人が「神」という言葉で意識しようとしまいと、宗教に入っている人も入ってない人も、皆持っている感覚だとママは思っている。そしてこの「コアの感覚」をしっかりつかむならば、これからどんな壁が立ちはだかろうとも、どんな荒波の中を行くことになろうとも、あなた達は大丈夫だと感じるの。

あなた達があなた達の中にあるこの感覚をしっかりと掴むこと、それがママにとって、子育ての大きな目標の一つ。

黙って聞く長女、だんだん興奮する私を、「もう寝る前だからね」となだめながら、(笑)

「何となく分かるような気もするなあ」と、最後にぽつり。



ハグして、お休みと言い合い。

こうして皆でひっついて過ごす一時一時が、そんな「コアの感覚」に繋がる道を築いていくのかもしれないな、そう思いつつ。



ちなみに、「先進国」とされる中では、「ビッグバン理論」を信じる人が八割近い(北欧は九割!)という国がほとんどの中、米国は「神創造説」を信じる人が六割近いというきわめて特異な地というデータもあるようです。


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2 コメント

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Unknown (旅人パンダ)
2014-02-09 14:26:34
「コアの感覚」をしっかりつかむ~重要ですよね!
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旅人パンダさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2014-02-10 12:55:50
そう思われますか! 試行錯誤しながら、伝えていけたらと思っています。

こちらも新しい週が始まりました。パンダさんの一週間が素晴らしいものでありますように!ありがとうございます!
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