靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

子育てノート、心の宝箱

2013-10-13 04:57:10 | 子育てノート
子供達と接していて、浮かぶイメージに、グラスに入った水や、箱に入った宝石、銀行口座のバランス、といったようなものがあります。

ここでは「心の宝箱」という言葉を使って表現してみます。(何だか命名メルヘンチック過ぎでしょうか)

その箱の中にきらきらと輝く宝がいっぱい入っていると、子供は生き生きとその子の持てる力を最大限発揮していける。

親と子の絆を築くというのは、この箱の中にせっせと宝物を入れていくイメージ。

宝物といっても、世間的に価値があるとか、高価なものとか、例えば、最新の電子機器とか世界一大きなアミューズメントパークへの旅などが、そうとういうわけでもなくて。何が宝物になるかと言うと、それは日常にある何気ない気の向け方のようなもの。

宝箱に蓄積されていく、と感じるのが:

・話を聞く。
・冗談言い合って、一緒に笑う。
・宿題やプロジェクトに埋もれてるときに、フルーツやスナックなどをさりげなく部屋に差し入れる。
・できないできない!と言っていることにじっくり取り組み一緒に乗り越える
・自分の頭にあるこうして欲しいああして欲しいという絶え間ない言葉をひとまず横に置き、その子を理解しようとしてみる。
・目を見て接する。
・一緒に散歩。
・一緒に遊ぶ。
・ハグ、スキンシップ
・寝る前の感謝の言葉の言い合い
・学校へ送り別れるときに目を合わせ、いい日をねといったメッセージを伝える(その前にどんなにカオティックでも)

などなど。


逆に一気に宝物が消えていく瞬間というのもあって、こちらが爆発したり、無理やり何かをさせたり、子供が本当に見てほしい時に無関心だったり。それでも、もし日常的に積み重ねた宝物がたくさんある場合は、箱が空っぽになることはない。またたとえ減ってしまっても、再びこつこつと貯めていけばいいこと。

またそんな一気に減った瞬間も、その後の対処の仕方で、一気に倍になるチャンスでもある。なぜあの時、こちらがそんな態度をとったのか、その子が少し時間をかけて、納得できたり、謝る必要がある場合はこちらが謝ったりすることで。

ティーンになると、それまでの「宝箱の蓄積」というのが本当に大きいと感じている。慣れ親しんだ価値観を離れ、色々試し、自分を作っていこうとするティーンの子達。親の価値観と頭ではぶつかり合う。親は時に彼らがどうでようが「それは違う!」と何が何でも入り込む必要もある。それでも「宝箱の蓄積」があるのならば、絆はしっかりと繋がっている。

こつこつと、子供達の宝箱を満たしていきたい、そう思いつつ。


*これは対人関係にも言える部分があるのかもしれませんね。相手の心の箱を満たすというイメージ。


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