靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

長女飛行機プロジェクト、通過儀礼

2013-05-26 06:19:09 | 出来事や雑感や (行事)
卒業式の二日前には、プロジェクト「ロープ」の発表会。通過儀礼(Rite of Passage)という概念(出生、成人、結婚、死などの人間が成長していく過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼)を学びつつ、六年生全員が数ヶ月間独自に学校外で取り組んできた「ロープ」。過去と未来を繋げる「ロープ」にと。

皆様々なテーマに取り組んできた。コンピューターゲームをプログラムした子や、自閉症のトレーニングアプリを作った子、ネイティブアラスカンの血を引く友人は代々伝わる刺繍裁縫を習い、モデルの仕事をしている友人は自分で服をデザインして作ったり、祖母にキルトを教えてもらったという子、ピザが大好きで美味しいピザの作り方をマスターするという子や、探偵小説を書いた子、漫画好きで日本語を学ぶという子や、代々毛皮商の家に育ち実際に毛皮コートを作った子、イヤーブック(全校生徒の写真をおさめたアルバム、年に一度購入できる)の編集や、一月に行われた歴史ドキュメンタリー上映会の企画司会進行を勤めるということをプロジェクトにした子も。去年の長男は、レゴロボットがテーマでした。

長女が選んだのが、「リモートコントロール飛行機を作る」というもの。飛ばすというところまではいかなかったのですが、飛行機の構造、「飛ぶ」ということについて、五十時間ほど費やしここまでできたという飛行機を見せながら、パワーポイントを用い四人の審査員を前に説明しました。

細部をしっかりさせることが「飛ぶ」ためにいかに重要か、自分をゴールに向けプッシュするということ、この二点を将来に生かしていきたいと、発表をしめくくり。

審査員を前に、緊張した様子の六年生達。発表を終え満面の笑み。明後日は小学校卒業!

思い出に残るプロジェクトになりました。


学校から発表会場になる教会へは歩いて10分ほど。歩道には、ところどころにチョークで書かれた言葉など。先生方が前日に。

まず校舎を出たところに、変わる準備はできている? 出発! と。

強くあれ! Stay strong!


もし葛藤がないのなら、前進もない。 フレデリック・ダグラス


教育こそが世界を変える最強最大の武器。ネルソン・マンデラ


良くなるために変わることはフルタイムジョブ!という言葉も。

到着!


数ヶ月取り組んだ飛行機。

思い出がいっぱいです。


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2 コメント

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OYABAKAさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2013-06-02 12:56:36
本人にも、OYABAKAさんからと伝えますね。なかなか腰をあけないこともあり、見ているほうもじりじりすることがありましたが、何とかここまでたどり着けました。

思い出に残るプロジェクトになったようです。飛ばせるところまでこつこつと完成していくつもりのよう。

Hちゃんも中学卒業かな。あのキンダーだったHちゃんが、まだまだプレスクーラーだった長女が、ですね。

ありがとうございます! どこを見回しても絵になる島での夏、今年でもうすぐ二年目になるんですね。素晴らしい夏になりますように!感謝を込めて。
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Unknown (OYABAKA)
2013-05-28 12:26:28
すごいよ、Iちゃん!よくがんばったよね。
卒業おめでとう!!
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