靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

「ヴィジョン・ノート」という土台

2012-03-24 00:13:55 | 夫婦ノート
パートナーと二人だけで向き合う時間を生活のなかに取り入れる。子どもが小さかったりするとなかなか難しいのだけれど、30分でも15分でも。そんな風に搾り出した時間、ただゆったりと時を空間を共有するのもいいけれど、あらかじめ何を話すのか決めておくのもいい。家では「ヴィジョン・ノート」を作る時間に当てたりする。そしてこの共に「ヴィジョン・ノート」を作る時が、二人を大きく支えていると感じている。

どんな暮らしをしたいのか、どんな家族でありたいのか、どんな子育てをしていきたいのか、どんな二人でありたいのか、家族を超え何をしていけるのか、どんなことに力を注ぎたいのか、どんなことを大切にしていきたいのか。そしてそこへ至る為にどうやって二人で道を築いていけるのか。

「ヴィジョン・ノート」に書き留めていく。アイデアを出し合い、パズルのピースを組み合わせるように。具体的に詳細に。それは相手だけでなく自身により深く向き合う時間でもある。

全く違った環境に育ち、価値観や考え方も違う二人、既に築かれた「互いに異なる土台」に立っている。その既に築かれた「違い」をつつき合い、なんで分かってくれないと嘆いたり衝突したりするエネルギーを、今ここに、二人が共に立つ「新しい土台」を創り上げることに用いていく。

相手の描くものと自身の描くものとの違いに愕然とすることもあるかもしれない。それでも創造的な工夫によって必ず二人が納得する着地点は見つかるはず。角度を変え、相手の深いところにあるニーズを優先し合い。

一人では到達できないところにたどり着くために、こうして縁あり二人でいるのだから。「違い」は苦しいものにもなり得るけれど、創造へ向けるとき、思いも寄らなかった作品を生み出すことにもなる。二人で共に立つ新しい土台創りへ。


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