靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

三女のピアノ、いい機会です

2013-07-20 23:59:02 | 子育てノート
六歳三女のピアノ、最初の壁にぶつかる。

これまでは指番号の書かれた楽譜をなぞっていくだけと簡単だったので、二・三回練習してすぐに弾けるようになり、先生にも「とても上手にできました!」と褒めていただいていたのが、最近、楽譜もABCとなり、強弱表現フォルテ・ピアノに加え、一つ一つの音をつなげて弾くようにとレガートも求められ、五回・六回弾いてもうまくできず、何とかできるようになったと先生の前で弾いても、「う~ん、まあ完璧でないけどそれに近いかな」とパスさせてもらうことも出てくる。

ピアノレッスンが終わったある夜、ピアノの前で顔を覆いうつむく三女。自分はなんてできないんだろう、と落ち込んでいるよう。おいおいと泣き始める三女を腕に抱えつつ、

「あのね、まだピアノ始めて一ヶ月、それで私はピアノがうまく弾ける弾けないもないのよ。五回弾いてだめなら十回、十回弾いてだめなら二十回弾けばいいの。できないから練習してるのよ。初めからさらっとできることなんてないのよ」

横から長女。

「私なんて一曲しっかり弾けるようになるまで一週間はかかるよ。○○ちゃんなんてね(州でトップのお友達)、まだまだ○○(三女の名前)と同じくらいの年のとき、同じ曲何ヶ月もパスできなかったことがあるって言ってたよ。」

三女しゃくりあげながら、口を結んで聞いている。


二時間ほどして寝る前、「ピアノの練習しよ!」と私の手をひっぱりピアノの前へ。

もう一度、もう一度、もう一度、もう一度と何度も試し、ようやく弾けなかった曲が弾けるように!

ピアノレッスンから戻って始めての笑顔。


三女は、さらっとできてしまえないならば、それ以上やってみようと思わず、できないからおしまい、といったような傾向があったのですが、ピアノ・レッスン、とてもいい機会になっているようです。

粘り強くこつこつと向き合っていくこと、学び中です。



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