靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

携帯電話が欲しいと12歳

2012-04-08 01:35:54 | 子育てノート
長男12才、携帯電話が欲しいと言う。今まで何度か頼んできたけれど「必要ないと思う」と伝えてきた。それでもここ最近はかなり本気のよう。「じゃあなぜそれほど必要なのか、周りが納得できるような理由資料を揃えてみて。ママは全然必要に思えないもの」

学校から戻り、長男コンピューターの前で随分と長い間座り込んでいる。夜プリントアウトして渡されたA4三枚には、親と友達とよりコミュニケーションをとるため(習い事や友人宅への送り迎えなどの際、親と連絡を取り合うため。友達と自由に話す時間を増やすため、友達と話す時間は結局1日45分足らずしかない)などの理由があげられ、SAR(電磁波)の機種別比較(電磁波については以前夫が子供には必要ないという理由の一つとしていたためだろう)、本体の値段、月々の支払い料金比較がまとめられていた。

ネットから情報を得た彼、現在合衆国人口の66%が携帯電話を保持し、10-14歳では60%、6-9歳でも22%、15-18歳では84%。三年後には8-12歳の54%が携帯するようになるだろうというデータを載せ(C&R Researchによる調査)、「それだけ多くの親が子供に携帯電話が必要だと思ってるんだよ」と。電磁波の比較を通し携帯電話リスト19の中から13番目 のSamsung Epic 4G Touch(0.4SAR)が機種的にはいいと。 因みにiphoneは0.974SAR、ブラックベリーは最も低い機種に比べ三倍ほどらしい。月々の支払いの90パーセントは小遣いで何とかなりそうとも。

話し合う。テキストのやりとりを好きなときに手軽にしたい、というのが主な理由と分かってくる。彼のあげるSamsung Epic 4G Touchはネット接続機能などもついているけれどデザインが気に入っているからで、ネット接続の料金は払わないで通話とテキスト送受信ができればいいと。

ちなみに地球の北の果てのアラスカといえども、彼の6年生のクラスメートの4分の3近くが携帯電話を持ち、教室でもテキストの送り合い(授業中にしている子もいるよう)。5年生の長女のクラスも同じような状況。2年3年合併の次女のクラスでも友達間のテキストのやり取りはそれほど見られないものの多くの子が携帯電話を持っている。

「ママ達の頃はね、あれよ、交換日記だったから、手書きでね可愛いノートなんかをね」そんなことをいう私に、「それは20世紀の話、21世紀のコミュニケーションはどんどん進んでるんだよ」と。

最近長男も10歳の長女も友人とのメールやりとりが楽しくてしょうがないよう。自分のコンピュータというものは持ってはいないけれど(友達には自分専用アイパッドなどもっている子も多い)、家にある3つのコンピューターを覗き込みしょっちゅうメールチェック。また友人たちの返信の早いこと!近い友人のほとんどがスマートフォンを持っている・・・。分からないことがあるとネットでリサーチ、すっかり百科事典辞書代わりになっているインターネット。長男は毎朝msnの全国ニュースをチェック、どこどこでこんな事件があったこんなことがニュースになってると。新聞を取っておらずテレビを見ることのない我が家ではネットが世界で何が起こっているかを知るソースなのだけれど長男大活用。私が小学生の頃は想像もしなかった状況!

友達との繋がり方も、人々との繋がり方も、世界との繋がり方も変わっている。思ったことを瞬時に世界中でシェアできるシステム。「自宅の電話だけというのはもうフィットしない、違うんだなあ」と長男長女。

話し合いの末、携帯電話は夏になりスポーツなど頻繁に始めたら送り迎えなどの連絡取り合い用に長男長女二人に一つ購入するかもしれない、というのが今のところの結論。こういった技術に飲み込まれず使いこなしていくのには大きくなってからでも何ら遅いということはない、と思う親。いい面、注意する面、整理しつつうまく使っていけたら、そう思いつつ。

問題を抱えたら「実験の機会」と

2012-04-08 01:35:24 | 思うに
問題を抱えたら、こういった問題にぶつかった場合はどうしたら解決できるのか、何らかの解決策を見つけるよう考え動く。

そのとき、解決策を探していくための大きなモーティベーションになるのが、自身がその問題から抜け出したいからというのももちろんそうなのだけれども、自身で試行錯誤して見出す解決策が、ひょっとして同じような悩みを持つ人にとって何らかの役に立つかもしれないという視点。

問題は「実験の機会」に変わる。

あのメソッドは実際には使えなかった、このメソッドがうまくいった。もしかして様々組み合わせることで新しいメソッドが生み出されることもあるかもしれない。そして自身にうまくいったメソッドが地球に住む何十億という人の内、一人にでもジャストフィットすることがあるかもしれない。

問題は解決策を見つけるためのかけがえのない機会、そう思うと悩み苦しむ暗闇の先に一筋の光が見えてくる。そして解決に向け実際考え動き始めることで随分と軽くなる。

ついに問題の出口から外へ出、まぶしさに瞬きしながら、こんどはその出口への道筋をシェアし合う。一人一人が実際に試行錯誤して解決した方法(こういった問題に解決策はないという解決策も含めて)、私にはこれがよかったあれがよかった、そんな情報を持ち寄りシェアし、自身に合いそうな方法をまたインプットし、共に新しい方法についての話し合いもし。そんな場を思い描きつつ。

怒った自身を省みつつ

2012-04-08 01:34:30 | 子育てノート
怒りはしばしば親の本気度を示すのに有効だけれど、

それでも怒っている時と同じ本気度を静かな口調で真摯に伝えることは可能。
環境を整え日々の習慣に気を配りつつ、それはより時間がかかり忍耐のいることでもある。

昨夜久しぶりに長男長女に対して本気で怒りを表した自身(宿題管理・言葉遣いなどについて)を省みつつ。