足立区の放射能汚染問題に関する要望書提出

2011年11月02日 18時14分26秒 | 日記

本日、足立区の放射能汚染問題を考える会で区長にたいして『足立区の放射能汚染問題に関する要望書』を提出しました。

区は危機管理室の川口室長が対応しました。

要望事項は以下の6点です。それに対しての回答です。

1、区内に在住する18歳以下の青少年を対象に、放射線被曝の影響を調べるための健康診断を実施してください。

 回答…予定はない。

2、杉並区などの例にならい、区内の小中学校の給食に使われる食材、とりわけ放射性物質による影響を野菜類や牛乳などについて定期的に放射能検査を実施してください。

 回答…給食の食材に関しては流通経済の安全性を根拠に使用しているので、区独自には現実的にできない。

3、区内の小中学校の校舎及び敷地の周辺に設けられている側溝のすべてについて放射線量を測定し、線量の高い側溝については速やかに除染を実施してください。

牛乳に関しては雪印メグミルク自社の独自の検査をしているから使用しているので区独自にはしない。

 

    回答…かなり多いので、たまりやすい所にしぼってスポット的にやっていく。実際2ヶ所やりはじめている。

 また区民の通報で1マイクロシーベルトを超えた公的施設、公道はすぐに除染を行う。

4、区内の全中学校に教材として配置されている放射線測定器について、希望する区民に貸し出せるようにしてください。少なくとも、当該中学校区に在住する区民への貸し出しを認めてください。

 回答…貸し出しについての考えはない。

5、私有地であっても、高い放射線量が測定された場合は、区として除染を実施してください。また、区による実施が難しい場合は、個人による私有地の除染活動に対し、区として経費の全部または一部を補助してください。

 回答…現時点では、区有施設しか考えていない。

6、区役所内に放射能汚染問題に関する区民相談窓口を設置してください。

 回答…各々の窓口で対応するようになっている。

 そして、足立区の放射能汚染問題を考える会に参加している各団体・個人からこの間の取り組みや要望が話され、懇談となりました。

・新婦人足立支部は、健和会から測定器を借りて区内90ヶ所の測定を行った。その結果、区の基準である0.25マイクロシーベルトを超える場所が20近くあり、その場所と測定値を示して除染の対策をせまりました。

・都教組足立支部は独自の申し入れも含め、中学校にある測定器の貸し出しができれば、小学校でも教師が生徒と協力して測定も出来ると提案。

・UR敷地内の公園のすべり台の近くなどどこに除染を求めればいいのか?

・親として足立区から放射線による犠牲者を一人も出して欲しくない。子どもたちが健康に過ごしていけるようにしてほしい。

などなど真剣で必死な要望に対して、区は、

「これから800ヶ所の測定を行う、1ヶ所について20数ヶ所ホットスポットと呼ばれる場所などを集中的に測定する。区の職員は限られているので事業所に発注して順序だって行う。そのほうが効率的だ。人員と機材にお金をどれだけかけていいのかも考えている。一年以内には除染はするので待っていて欲しい。

 私有地や道路に関しては国の方向を待ってから考える。必要ないとか、やらないとは言ってない。いずれやる必要があればやっていく。」 との回答。

”ボランティアをつのって、区民と協同してやっていく方向も考えてほしい!”との声も出されました。

 その声に対して区は、「町会などからボランティアを募る、説明して徹底するなどやっていくのは時間がかかってすぐには効率的にはすすまない。」と言われました。

しかし、今後もこのような懇談を続けていくことを約束しました。

 今後の「足立区の放射能汚染問題を考える会」の活動が重要になっていくと感じました!