nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

なつぞらでの北海道までの所要時間

2019-07-21 | テレビ番組
朝ドラの「なつぞら」、7月1日放送の79話で行方不明だった妹の千遥(演:清原果耶)が、北海道の柴田牧場に姿をあらわし、1日からの第14週は千遥の話がメインで進みました。

それで3日放送の81話では急遽ヒロインのなつと兄の咲太郎が急遽北海道の柴田牧場に向かい、82話では帯広に到着しています。作中で早くて明後日になるということだったので調べてみました。
ちなみに79話で北海道の柴田家から14時20分頃になつの職場に千遥が戻ったと連絡があり、新宿の下宿(おでん屋の風車)に急遽戻りました。80話で電話で北海道と話して、81話で新宿を出ました。

陸路で夕方に上野を出て、翌日の午前に帯広につくのは昭和34年(1959年)当時のダイヤどころか、東北本線の全線電化が完了した昭和43年(1968年)でも、東北新幹線の大宮盛岡開業後の昭和57年(1982年)でも無理で、1988年の青函トンネル開業ではないと無理です。

作中の設定だと、おそらく上野19時頃~20時頃発の急行十和田か急行北斗あたりに乗車し(いずれも常磐線経由)、十和田及び北斗の青森着が9時頃で、接続の青函連絡船の函館着が14時から15時頃、函館本線の接続の急行まりもが14~15時頃発で、帯広着は更に翌朝の4時頃ということになります。帯広には2日がかりと言うことで、いまでは信じられないぐらい時間がかかります。
もっとも、当時でも上野発が午前中の急行みちのくや12時頃発の特急はつかりに乗車すれば、青森で青函連絡船の夜行便に接続して、函館からその日のうちに帯広に着けます。それでも24時間以上かかることになります。
同じような距離の東京から鹿児島だと、すでに寝台特急が運転されていたので、寝台特急あさかぜと九州内の急行列車の乗り継ぎや、寝台特急はやぶさなどで東京から24時間以内に到着できます。

昭和43年(1968年)のヨンサントウのダイヤ改正以降であれば、寝台特急はくつる(上野発22時~青森着7時着)に乗って、青函連絡船で函館へ、接続の特急おおとりを乗り継いで、帯広には20時に着けます。これでようやく上野から24時間以内に帯広に着けます。
昭和30年ごろから東北本線は複線化と電化の改良が進んで、昭和43年(1968年)のヨンサントウのダイヤ改正でそれが完成しました。それと寝台特急への583系の投入によるスピードアップで、上野青森間の所要時間が劇的に短くなっています。

東北新幹線開業後だと、盛岡に21時頃に到着して、接続の青森行き特急はつかりに接続、青函連絡船の夜行便に接続して、早朝の函館発の特急で札幌着が9時頃、午後には帯広につけそうです。
青函トンネル開業後だと、東北新幹線からの特急はつかり、急行はまなす乗り継ぎもしくは盛岡での北斗星1号接続で、さらに南千歳乗り継ぎ、帯広には午前中に到着できます。


少し調べてみましたが、ここ半世紀で東北北海道方面の交通網の改良が進んだのがよくわかります。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コカ・コーラエナジー | トップ | 城が無くなる »

コメントを投稿

テレビ番組」カテゴリの最新記事