nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

南海6000系更新へ

2018-03-17 | 鉄道


南海高野線の6000系が更新されるという話が出てきました。これは南海電鉄の中期経営計画で表明されたもので、新車置換えによる更新なのか、それとも車内のリニューアルやインバーター化などの2度目の車両更新なのかよくわからない書き方となっています。
南海6000系ですが、1962~1969年に製造された通勤車で、日本のステンレス車としては初の20m4扉車です。製造後55年を経過しましたが、車体はステンレスでほとんど劣化していないため、いつまで使われるか注目を集めています。
6000系は今となっては珍しい片開きの4トア車で、この片開きのドアエンジンの入手が困難になっているそうです。そのため、置き換えではないかという説が有力になっています。
ただ、最新式の鴨居式のリニアモーター駆動のドアエンジンは、片開きに対応していますので、ある程度コストは掛かるものの、車内の一新に合わせて、ドアエンジンを一新すれば対応できるかもしれません。

余談ですが、南海電鉄の場合、ズームカー以外の20m4扉通勤車も、南海線系統と高野線系統では区別されていて、南海線系統は鋼製車、高野線系統はステンレス車とされていました。これは当時南海線が踏切が多く、踏切事故時に鋼製車のほうが修復が容易だったためで、南海線の立体化が進んだ現在では、かえって高野線のほうが踏切が目立っています。
また、現在は改良が進んで橋本まで20m車が入線できるようになりましたが、三日市町から先は33パーミルの勾配区間があり、高野線所属車はそれに対応した抑速ブレーキを装備しています。そのため一部を除く南海線所属車や泉北高速鉄道車は三日市町から先に入線できません。
そのため、相互に車両を交換することは、運用に制約が発生するため、あまり行われておらず、1000系を除くと余剰となったズームカーの2200系と2000系が南海線に転属したぐらいです。


高野線沿線では、南海線には新車が入るのに、高野線には新車が入らず、古い電車が多いというよりも、内装が古いままの電車が多い、最新のLCDのついた車両がないという不満が大きいようです。それもあって、車内を一新するということも言われていました。
そのため南海線最新の8300系と同じ内装にするため、経営計画の資料では8300系の写真が使われているという説もあります。

ただ、現実問題として千代田工場のラインが空いているのか疑問で、南海線の9000系と高野線6200系の6両編成、1000系の車両更新が必要で、6000系の2度目の車両更新まで手が回らないのではないかと思います。
また、近鉄以外の関西私鉄とJR西日本は、リニューアルすればするほど高くつくということに気付いたため、通勤車両の新車導入に積極的になっています。6000系はステンレス車とはいえ、それほど軽くなく、抵抗制御のため省エネルギーの点からも、取替となるのではないかと言われています。
しかし、南海線7100系が100両近く残っており、それらとサザン用の10000系の置換えが必要な状況のため、高野線の6000系まで予算的に手が回るのか、そちらも疑問です。
自分の予想では7100系と10000系の置換えが終了する2025年頃から、6000系の置換えに取り掛かるのではないかと考えていました。


撮影 新今宮 2018年3月10日
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三ツ矢サイダーみかん | トップ | 二時間ドラマの撮影時期 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (仮)15000系)
2018-11-10 17:04:10
>サザン用
5000系全廃
関空専用取り上げ
汎用車統一で内定済
返信する

コメントを投稿

鉄道」カテゴリの最新記事