さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

伊勢路の「熊野古道センター」 三重県尾鷲市 3

2016-04-03 22:33:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では尾鷲市の特徴ある地域資源「みえ尾鷲海洋深層水」を取り上げた。
今週は熊野古道の魅力を発信する施設「県立熊野古道センター」を紹介したい。


【写真】尾鷲ヒノキで造られた「熊野古道センター」(尾鷲市)

県立熊野古道センターは尾鷲市中心部から少し東の高台にあるビジターセンターで、平成19年2月に開設。
前々号で紹介した「尾鷲ヒノキ」の角材のみで建築された建物は実に趣がある。
高台に位置することから尾鷲湾を一望できることも魅力的。

館内には熊野古道を紹介する映像を大画面で放映するブースを起点に、紀伊山地の霊場と参詣道の概要、熊野の気候や自然、伊勢路に古くから伝わる祭りや民話、熊野詣でと曼荼羅の絵解き、古道を歩いた旅人と地域の人々の暮らし、熊野古道の歴史などを紹介展示。
伊勢路を中心に、和歌山県内の中辺路や大辺路、熊野三山についても紹介され、和歌山・三重・奈良の三県で織りなす古道文化を、三重(伊勢)の視点から触れることができるのは新鮮だ。

展示の他にも、尾鷲周辺の野山や海、川などの自然と触れあう体験学習として、写真学校や工芸教室などが定期的に開催されている。
筆者が訪れた日曜の午後には、親子がヒノキを使った工芸品を熱心に作っていた。
スタッフの方によると、ヒノキの箸づくりや紙飛行機づくりなど、週替わりで様々なプログラムを企画しているという。
観光で訪れた土地ならではの体験をすることは旅の楽しさや記憶を強く残すもの。
尾鷲を訪れた記念に、また、伊勢路を自らの足で歩こうと考えられる方には、ぜひ、立ち寄っていただきたいスポット。

尾鷲駅から路線バスで約10分「熊野古道センター前」で下車。駐車場もあり車でのアクセスも便利。
伊勢路の魅力を学習できる熊野古道センターへぜひ。

(次田尚弘/尾鷲市)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 熊野灘の「海洋深層水」 三... | トップ | 東紀州を結ぶ自動車道 三重... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

WAKAYAMA NEWS HARBOR」カテゴリの最新記事