さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

きい探訪 No09 ~田辺市~

2015-03-29 14:00:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式競技のサッカーボクシング軟式野球弓道、デモンストレーションスポーツの合氣道インディアカキンボールスポーツが行われる田辺市を紹介したい。

田辺市は2005年に旧田辺市龍神村中辺路町大塔村本宮町が合併して出来た、近畿で最も面積が広い市。
主に競技が行われる「田辺スポーツパーク」は、南紀田辺インターから程近い高台にあり、この程、陸上競技場と体育館が整備された。

1市2町2村が合併して出来た田辺市の観光名所を一度に紹介するのは難しいが、世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれ、観光と健康づくりに最適な「熊野古道歩き」をピックアップしたい。

南紀田辺インターから国道311号を通り、車で約60分。
中辺路町近露(ちかつゆ)には、大型駐車場を完備し、熊野古道歩きの出発地点まで送迎してくれるサービス(有料)を備えたドライブイン「古道歩きの里 ちかつゆ」がある。
牛馬童子を通る徒歩約60分のコースをはじめ、約90分、約210分のコースがあり、いずれのコースも出発前にDVDで古道歩き体験の説明を受け、送迎車でスタート地点へ移動する。
ドライブインが古道歩きの終着点となるため、車をドライブインに留め置いた形で安心して楽しめるのが特徴。


【写真】牛馬童子像

筆者も牛馬童子を通るコースを歩いてみた。
普段は車で僅か数分の距離を、周囲を森林に囲まれた熊野古道を60分かけて進む。
いにしえから受け継がれてきた古道歩きを、ぜひ体験して欲しい。

(次田尚弘/田辺市)
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きい探訪 No08 ~白浜町~

2015-03-15 13:31:05 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式競技のソフトテニス卓球空手道、デモンストレーションスポーツのビーチラグビーが行われる白浜町を紹介したい。

白浜町は観光と農業の町。
南紀白浜温泉」や「椿温泉」は名高く、「白良浜海水浴場」を中心にリゾート施設や企業の保養所が多数建ち並ぶ光景はご存知の通りだ。

白良浜海水浴場」ではビーチラグビーの競技が行われる。同競技は5人対5人で競うスポーツ。
白浜町では平成7年よりジャパンツアーが毎年開催されている。

卓球空手道は町中心部の「町立体育館」と「白浜会館」で、ソフトテニスは町の南部で志原海岸近く(日置)にある「町テニスコート」で実施される。

千畳敷」、「三段壁」など風光明媚な景勝地がまとまって存在する白浜町には、見どころがたくさんあるが、国体開催時期にぜひ訪れて欲しいのが「円月島」だ。


【写真・AR動画対応】円月島(白浜町)

円月島」は臨海浦に浮かび、国の名勝に指定されている。
南北130メートル、東西35メートル、高さ25メートル。
島の中央に開く円月型の穴「海蝕洞」が特徴。
夕景スポットとしても有名で「海蝕洞」に沈む夕陽は圧巻だ。

円月島」の正面から「海蝕洞」に沈む夕陽が見られるのは春分・秋分の日から概ね2週間~1ヶ月程度の時期。
2015紀の国わかやま国体・大会の会期とちょうど重なる。
白浜町で、もしくは、近隣で競技を行う選手の方々に、ぜひ薦めて欲しい。

(次田尚弘/白浜町)
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きい探訪 No07 ~上富田町~

2015-03-08 23:38:07 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、正式競技のサッカー軟式野球ラグビーフットボールが行われる上富田町を紹介したい。

競技会場となる上富田スポーツセンターはJR朝来駅から車で5分程の高台に位置し、センター内にはサッカー場、野球場、多目的グラウンドが整備されている。

上富田町田辺市白浜町に囲まれ、町の中央を富田川が流れている。
熊野への玄関口に位置することから「 口熊野(くちくまの) 」と呼ばれ、毎年、町内を起点に富田川のせせらぎを聞きながら自然豊かなコースを走る「紀州口熊野マラソン」が開かれ、今年も5千人を超えるランナーが快走した。

隠れたスポットが、富田川に架かり国道42号が走る「郵便橋」だ。
明治4年に郵便制度が始まり、ここが南北に郵便物を受け渡しする郵便引換所となり、郵便を載せる渡し船が往来したという。


【写真・AR動画対応】 郵便橋の袂にある石碑と局員の銅像(上富田町)

その後、渡し船が廃止、板橋が架けられ「郵便小橋」と呼ばれるようになったが、洪水などで流され郵便物の引き継ぎが満足に行われないことがあったため、明治23年に頑丈な橋が架けられ「郵便橋」と命名。
以後、交通の要所として栄え、町の人々に愛されてきた。

橋の袂には石碑が建てられ、付近の郵便ポストの上部には当時の渡し舟と局員を描いた銅像が飾られている。
近くを通る際は、ぜひチェックして欲しい。

(次田尚弘/上富田町)
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きい探訪 No06 ~すさみ町~

2015-03-01 13:35:01 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
今週は、公開競技のグラウンド・ゴルフが行われるすさみ町を紹介したい。

グラウンド・ゴルフは専用のクラブを使いボールをホールポストへホールインするまでの打数を競い合う生涯スポーツ。
役場近くの「すさみ町総合運動公園」で実施される。

すさみ町は「ケンケン鰹」や「イノブタ」が名物。
地元の方々の熱心なブランド化戦略で全国に知られるようになった。
沿岸地域は「熊野枯木灘海岸県立自然公園」に指定されている。

海岸線を走る国道42号沿い(見老津)にある通称「恋人岬」は、岸から程近い「陸の黒島」と岸の間で左右から波が寄せあう「夫婦波」が見られるスポット。
車の駐車スペースや喫茶店がありドライバーの休憩地としても人気だ。


【写真・AR動画対応】 恋人岬の夫婦波(すさみ町見老津)

同じく国道42号沿いの江住海岸公園には、海を眺めながら懐かしい童謡に触れられる「日本童謡の園」がある。
曲それぞれにモニュメントが建てられ「まりと殿様」をはじめ10曲の童謡を聞くことができる。国の天然記念物に指定され、亜熱帯植物の密林が見られる「江須崎(えすざき)島」へと続く遊歩道があり、程よい散歩コースになっている。

この地域は、国体に合わせ開通を予定している阪和自動車道の到達地点に程近い。
南紀の自然に触れられるスポットとして、ぜひ立ち寄って欲しい。

(次田尚弘/すさみ)
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